いま話題のキューバ、9日間滞在した旅の記憶 | Numero TOKYO - Part 4
Life / Editor's Post

いま話題のキューバ、9日間滞在した旅の記憶

チェ・ゲバラと人々の暮らし 革命広場。チェ・ゲバラの壁画は夜になると光るそうです。チェ・ゲバラの顔が目に入ってこない日はありませんでした。街の壁にも、おみやげにも、Tシャツにも。 暑くてサンダルでも動きましたが、突然工事していたり、道にたくさん穴があいているからスニーカーの方が歩きやすい。すいすい穴を避けて走る三輪車の技術がすごいです。タクシーのお兄さんも穴を避けるとき「これがCUBAだ!」と言っていた(国道にも穴は多め)。 両替できる場所が少なくて、銀行はいつも行列(地元の人がCUCをCUPに替えに来ていたり)でした。空港の両替所も長蛇の列。私たちはカナダドルを持ってハバナ入りしたけど、オビスポ通りには日本円を扱っている窓口があったのと、クレジットカードでの出金が便利みたい。何度か銀行に並んで学んだことは、キューバの行列は後ろの人に「私ここね」と伝えておけば出かけて戻ってきてもOKというルール。 パン屋さん。1時間後に同じ道を通ったら半分以上減っていた。 スーパーマーケットに連れて行ってとタクシードライバーさんに伝えてみたら、到着した「Centro Andaluz」。街の雰囲気から一変、このショッピングセンターはかなり混沌としていました。パッケージされているお菓子が売っていたのはここくらい。 地元の若者たちに混じってカサデラムジカへ。

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生バンドの音楽に合わせて、サルサ! 中央上の右からふたつめ、洗濯物を干しているところがハバナ後編の拠点だった民宿。マンションタイプ。エレベーターはないので階段で上り下り。前半は新市街でしたが、ここは旧都市ハバナビエジャ。オールドハバナと言われる地域でした。周囲におみやげ屋さんの多いエリアで客引きもいたのですが、キューバの人たちはやっぱりまだ商売は控えめな印象。いかが?と聞かれても、ノーと伝えると、じゃあまたねアミーゴ!と、明るく見送ってくれる。 やはり首都。のんびり過ごすというよりは、出歩く場所がたくさんありました。念のためと持ち歩いたトイレットペーパーもここでは活躍せずでした。 ハバナで“サンドイッチ”したスケジュール。挟んだ中部の旧市街で見た景色もそれぞれ素敵だったので、キューバに訪れる方がいるならば、ハバナは長め、合間に何都市か巡る旅はおすすめかと。 さて。中部の都市へ向かう移動はバスかタクシーが便利だと聞いて、私たちは6人いたのでワゴン車をチャーター...したはずが、当日カサの前に到着したのはセダンが2台と見知らぬ日本人ツーリストのカップル。「みんな友達だよね、アミーゴ!」という観光業のおじさまの笑顔が陽気すぎて、しばし8人旅になったりして。 しかしそんなハプニングも悪くないと思えてしまう。それがキューバ!なのかもしれません。

Profile

新村有希子(Yukiko Shinmura)ウェブ・エディター、エディター。服飾専門学校卒業後、キッズファッションのスタイル提案とビジュアル製作に携わり、2012年より女性誌へ。「Numero TOKYO」公式ウェブサイトにて服や人、本や映画を切り口にした東京カルチャーのトレンドを配信中。古着屋巡りに夢中。

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