usagi bon ごはんrecipe.27 アボカドメープルシロップシャーベット | Numero TOKYO
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recipe.27 アボカドメープルシロップシャーベット

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「L’Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。

アボカドメープルシロップシャーベット

さっぱりとしたシャーベットにはさらに上からメープルシロップをたっぷりかけて食べても美味。冷蔵庫で冷やしてピューレにすれば万能なディップに。 【材料】 8人前 アボカド 2個 レモン汁 40ml 豆乳 150ml メープルシロップ 大さじ3 クルミ 8粒

【作り方】
1. アボカドの皮をむき、種を取り、2、3cmくらいの大きさにカットする。
2. ①のアボカド、レモン汁、メープルシロップ、豆乳をミキサーでなめらかになるまで混ぜる。
3. ②をバットに流し込み、冷凍庫で2、3時間冷やし固める。
4. 器に③を盛り付け、クルミを削ってふりかける。

食べ物の味表現

ワインの味や香りを表現する時、パイナップル、枯葉、ベリーなど、できるだけ近い言葉を探す。それがぴたりと当てはまって、周りの友達から「なるほど、まさしくそんな感じ!」と賞賛の言葉が出ると、クールに装っていても、心ではガッツポーズを決め、ほくそ笑んでいるものだ。
アボカドは、今では世界中でポピュラーな野菜?果物? ビネガーにもマヨネーズにも醤油にもぴったり合う、こってりなのにあっさりともマッチする万能選手。
「森のバター」。これはもう誰もが知っている一般的なアボカドの表現となっている。一年を通して簡単に手に入れられるけれど、秋10月頃に新物が世に出回る。味も青々しく身の熟れ具合もまだまだドライで固め。冬から春、夏に向かうにつれて、濃厚でねっとり美味しいアボカド本来の「森のバター」の冠を被ってもおかしくない季節がやって来る。
ビタミンと食物繊維が豊富。メキシコからやって来るけど、すっかり日本の食卓に馴染んでいる。気温の違う北のカナダのメープルシロップと南のメキシコのアボカド。潰してしまえばこの時期でも美味しいシャーベットに早変わり。国際交流にもなるはず!?

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Art Work&Text:Shinsuke Kawahara
Photo&Food Direction:Shintaro Imahira
Edit:Masumi Sasaki

Profile

河原シンスケ(Shinsuke Kawahara) 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo:Keiichi Nitta)
今平慎太郎(Shintaro Imahira) 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年1月下旬、札幌にレストラン「L’Univers S.」をオープン予定。(Photo:Ayako Masunaga)

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