usagi bon ごはん vol.73 柿のリゾット | Numero TOKYO
Life / Usagi Recipe

usagi bon ごはん vol.73 柿のリゾット

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。第73回は、柿のリゾット。

柿のリゾット

パルミジャーノの他、お好みでブルーチーズを小さく切ったものを上から乗せても美味しいです。

【材料】 2人分
柿1個
米 160g
玉ねぎ 1/2個
精進出汁 500ml ※レシピはこちらを参照
にんにく 1片
オリーブオイル 大さじ3
パルミジャーノ 20g
精製していない塩 少々
黒こしょう 少々 

【作り方】
1. 玉ねぎ、にんにくはみじん切り、柿は食べやすい大きさにカットし、半分の量に塩少々ふっておく。
2. フライパンにオリーブオイルを入れて火にかけ、にんにく、玉ねぎのみじん切りを入れて炒める。
3. 2にお米と塩をしていない半分の柿を入れ炒め、温めておいた精進出汁を少しずつ足しながら、お米に芯が残った状態になるまで煮込む。
4. 3に好みの量のパルミジャーノを入れて残りの塩をしている柿を入れて、お皿に盛る。
5. 上からパルミジャーノチーズ(別分量)を振りお好みの味に調整し、黒こしょうをかける。

季節色のマジック

驚かしたり、驚かされたり、人は皆そんなゲームが好きだ。怖いもの見たさにお化け屋敷に入ったり、肝試しをしてみたり、「ここは出るぞ」と噂の場所をわざわざ訪ねてみたり。映画でオカルトを観るのもそんな一つ。でも忘れていた記念日に予定外の花束が届いたり、手紙やメールが来たり。そんなサプライズは嬉しい驚きだ。

ハロウィン。今年はコロナ騒ぎで集まって騒ぐのも困難だったのではないだろうか。元々は宗教的意味合いを持つ秋の収穫祭だったのが、仮装祭りに変化していった。

そんな時、お決まりの様なカボチャの飾りにカボチャづくしの料理やデザート。こんな大変な時だから、みんな例年にも増して何がなんでも上手く乗り切らないといけないのは、日本に限らずここパリも同じ。「カボチャのリゾット」と思いきや、似た様な色味の柿。そんなサプライズで家族の会話屋笑顔、小さな幸せが少しでも増えればいいなあ~っとつくづく思う。

これら秋の食べ物は何とも言えない色合いで、柿にしろカボチャにしろ何ともほっこりした「秋色」の顔をしているのだ。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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