usagi bon ごはん vol.63 アスパラのお浸し | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.63 アスパラのお浸し

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載。第63 回は、アスパラのお浸し。

アスパラのお浸し

トッピングでウニやしらす、刻んだ大葉や焼き海苔、生姜、ゴマ、カツオ節などお好きなものを合わせても美味しいです。

【材料】 2人分
アスパラ 6本
精進出汁 400ml ※作り方はこちら
酒 50ml
きび砂糖 5g
醤油 20ml

【作り方】
1. 鍋に精進出汁、酒、きび砂糖を入れて火にかけ沸騰したら醤油を加えよく冷やす。
2. アスパラガスは皮を剥き、熱湯で約1分煮る。
3. よく冷えた1に2を入れ約1時間漬け込む。
4. 味がなじんだら器に盛る。

アスパラファンタジーワールド

ホワイトアスパラガスは時期が短いのでとても珍重されているけど、グリーンアスパラが好きだ。『スクスク』と言う言葉がピッタリで、元気溢れる生命パワーをそのビジュアルからも感じとれ、春から夏に向かうこの季節とも絶妙にマッチしている。茹でる前のちょっと青臭い感じや、その独特なカタチも魅力的。花は黄緑色かかった小さな釣鐘型で清楚。食べるのは、若茎の部分。花言葉も『私は勝つ』と言う勇ましいと言うか前向きで、やはり『スクスク』の印象と合致しているのだ。

フランスでは、先ずアスパラ・ソヴァージュが出回る.これはグリーンアスパラよりはるかに細い茎で穂先も小さく華奢で、どちらかと言うとツクシをグリーン色にして一回り大きくした感じ。ただ植物学的には実はアスパラとは同じ属ではないようだ。

花も食用部分の茎もおとぎの世界の物語にもなりそうな、そんな美味しく洒落たファンタジックな野菜が味同様に気に入ってるポイントでもある。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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