アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第177回は、湯葉のふわっと焼き
湯葉のふわっと焼き
長芋の中に蟹や桜海老、青のり、ハーブなどお好みで旬の食材を入れて楽しんでください。冷めても固くならないので、照り焼きにしてお弁当などにもご活用ください。
【材料】2人分
乾燥湯葉 1枚 ※なければライスペーパーでも代用可
長芋 150g
ほうれん草 3本
白胡麻 少量
片栗粉 小さじ3
精製していない塩 少々
太白胡麻油 少量
*照り焼きたれ
日本酒 40ml
みりん 40ml
醤油 20ml
てんさい糖 15g
酢 10g
赤唐辛子 1本
【作り方】
1. 湯葉は水をかけて柔らかく戻しておく。照り焼きタレは全ての材料を鍋に入れ、1/4の量になるまで中火で煮詰める。
2. 長芋はすりおろし、ほうれん草はさっと茹でて刻んで白胡麻、片栗粉、塩少々入れて混ぜ合わせておく。
3. 1の湯葉の上に2を薄くのばし、4つ折りにする。
4. フラパンに大白胡麻油をひき、3の湯葉を香ばしく焼き上げる。
5. 4に照り焼きのタレをかける。
湯葉と湯波
つい先日も、友人のバースデーディナーを東京タワー下の豆腐料理屋で堪能したときも美味しい湯葉を頂いた。タンパク質が豊富で、何故か高尚で洒落れたイメージの湯葉。パリに居ると無いものねだりで、急に湯葉が食べたくなったりする事もある。
そんな時は、豆乳はいくらでも見つかるので、沸騰させない火加減で鍋に豆乳を投入、少し待つと表面に膜が覆ってくる。これこそ簡単手作り湯葉が出来上がり、海外に居てもその衝動的な欲望を充たせるというわけだ。
元来、禅僧による精進料理の一つとして発展してきたものの一つが湯葉。名産地の京都では「湯葉」日光では「湯波」と書き方が違うのも面白い。
シェフの湯葉アレンジもあくまでも精進。長芋とほうれん草入りのふわっとしたスペシャルレシピ。お弁当にも良いなんて最高な一品だ。
他のレシピもチェック!
Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue
Profile

