usagi bon ごはん vol.175 金柑と菜の花ごはん | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.175 金柑と菜の花ごはん

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第175回は、金柑と菜の花ごはん。

金柑と菜の花ごはん

皮ごと食べられる金柑は風邪予防にもなるし、サラダやデザートだけではなく、お粥やリゾットにもぴったりなので、ぜひチャレンジしてみてください。

【材料】2人分
炊き立てご飯 1合
菜の花 2本
金柑 4個
海苔 少々
白胡麻 少々

酢 50ml
きび砂糖 27g
精製していない塩 2.5g

【作り方】
1. 合わせ酢を作る。酢、きび砂糖、塩を混ぜ合わせおく。
2. 金柑は半分に割り種を取り、菜の花は水にさらしておく。
3. 2の金柑と菜の花を茹でて、水気を切り、食べやすい大きさに刻んでおく。金柑のみ1の酢に漬けておき、金柑酢にする。
4. 炊き立ての温かいご飯に3の金柑酢のみをお好みの味になるまで加え、さっくり混ぜ合わせおく。
5. ご飯が酢を吸って、艶が出てきたら、刻んだ金柑と菜の花を混ぜ合わせる。
6. お皿に盛り、お好みで海苔や胡麻などを散らす。

丸かじりで遠くに春を感じる

山菜もそうだけれど、独特の苦味、それもほんのりした苦味が特徴の金柑。果肉だけじゃなく皮も一緒に食べることが多いから、そんな苦味が甘酸っぱい中心の果肉部分と合間って美味しさを際立たせている。

ガブっと丸かじりする生の金柑には、ビタミンC やビタミンEが豊富で、美肌効果や風邪予防にもなる。砂糖漬けやマーマレードにしても良く食べられ、皮には食物繊維も豊富だ。 江戸時代に中国から日本に伝わったのがオリジンらしい。そして何と言ってもその鮮やかな元気カラーからもポジティブになれる。

そんなオレンジ色の横に菜の花の鮮やかななグリーンが混じると余計に元気倍増。菜の花も同じくビタミンCが豊富。免疫力を向上させるβカロチンも多く含まれる優れもの。

まだまだ春遠し2月始め。ダブル元気野菜で、目にも身体にもパワーをあげよう。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケ Shinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎 Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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