usagi bon ごはん vol.152 白身魚の信濃蒸し | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.152 白身魚の信濃蒸し

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第152回は、白身魚の信濃蒸し。

白身魚の信濃蒸し

青味は高菜にじゃこを混ぜたり、海苔や、わさびなど、お好みの信濃蒸しにしてください。

【材料】4人分

白身魚 4切れ
蕎麦 200g
精進出汁 400ml ※レシピはこちらを参照
日本酒 大さじ2
醤油 大さじ1
精製していない塩 小さじ1
片栗粉 大さじ1

青味(お好みで) 少々

【作り方】
1. 白身魚は骨、皮をとる。
2. 蕎麦はかために茹でる。
3. ラップをひき、その上に2の蕎麦をおき、1の白身魚を海苔巻きのように巻く。
4. 3を蒸し器で10分くらい蒸す。
5. 鍋に精進出汁、酒、醤油、塩全て入れ沸かし、片栗粉(同分量の水でとく)で濃度をつける。
6. 4をお皿に乗せ、5の汁をかけて、お好みで青味や白髪ネギなどを添える。

おしゃれして蕎麦のドレス

信濃はご存知の通り現在の長野県。日本アルプスが広がり、白馬、志賀高原、上高地など山岳リゾートが有名だ。また善光寺や諏訪大社もパワースポットと言われている。そしていつもパリの友達に聞かれるのは、地獄谷温泉の猿。

「本当に猿が雪の温泉に入ってるの? 見てみたい~!」動物好きの友人達はそんなスノーモンキーに大変な盛り上がり。日本で猿は結構ポピュラーな動物で、最近は増え過ぎて町に降りてはイタズラしたりでちょっと問題も出ているほど身近。でも、フランスいやヨーロッパに猿という生き物は存在しない。だから彼らにとって猿はとってもエキゾチックな動物なのだ。

そして、蕎麦。全国的に見ても信州蕎麦は人気。安曇野も有名な産地の一つ。蕎麦粉40%以上が信州蕎麦の特徴らしく。僕の好きな十割も食べられる。そんな美味しい蕎麦を白身魚に巻いて、ちょっとオシャレな一品の出来上がり!

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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