usagi bon ごはん vol.143 お米のサラダ | Numero TOKYO
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usagi bon ごはん vol.143 お米のサラダ

アーティスト河原シンスケがプロデュースする「usagi」監修の、レストラン「Univers S.」シェフ今平慎太郎の料理をわが家に。旬の食材や一皿にまつわるエッセイとともに送る、五感で楽しむビューティフードの秘伝レシピ連載「usagi bon ごはん」。第143回は、お米のサラダ。

お米のサラダ

ビーツがなければ、季節の根菜などで代用して、タコやイカなど、お好みのシーフードでアレンジをお楽しみください。

【材料】4人分
新米 80g
小エビ 12尾
ビーツ(皮をむいたもの) 20g
精進出汁 200ml ※レシピはこちらを参照
レモン 1/3個
パセリ 少々
精製していない塩 少々
胡椒 少々
オリーブオイル 少々

【作り方】
1. ビーツは小さく刻み、小エビは殻を剥き、背わたを取り除き、精進出汁でさっと茹でて取り出しておく。
2. 米は研いで、精進出汁とビーツを入れて鍋で炊く。
3. 2が冷めたら、オリーブオイル、刻んだパセリを混ぜ、レモンを絞り、塩、胡椒で味を整える。

食べ方の違いもお国柄

日本人にとって米は主食。それがフランスなどヨーロッパでは、付け合わせ的ポジションだ。そんな食べ方の違いに最初は驚いた。

子牛のクリーム煮はフランスのとてもポピュラーな一品。子牛をオニオンやマッシュルームと一緒にクリーム煮にして必ず横に添えられるのがライス。白いライスとクリーム色のソース。センスが良いと思い込んでいたフランス人の感覚を疑う程の食欲をお世辞にも誘うとは言えない色合い。味はは確かに優しく誰もが食べやすい一品には違いないのだが……。

現在のフランスは、相当変わって来て一般的にも美味しいものが多くなったけれど、昔は美食は一部のもので、ある意味全体にもっと質素だったように思う。

リ・オ・レもライスの牛乳煮のデザート。もう一つポピュラーな一品がライスサラダ。前菜として出てくることが多く、ピーマンやパプリカ、トマトやオリーブ、コーンなんかも入っていたり、それがヴィネグレットソースで和えてあるというこれまたシンプルな一品。

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Art Work & Text:Shinsuke Kawahara Photo & Food Direction:Shintaro Imahira Edit:Chiho Inoue

Profile

河原シンスケShinsuke Kawahara 80年代初頭よりパリを拠点に活動するアーティスト/クリエイティブディレクター。エルメス、ルイ・ヴィトンやバカラをはじめ、数々のブランドや雑誌とのコラボレーションでも知られている。(Photo: Keiichi Nitta)
今平慎太郎Shintaro Imahira 1974年、北海道出身。旭川、札幌のホテルで修行を積み、2014年札幌国際芸術祭のガラディナーで河原シンスケと初コラボレーション。17年の「usagi tokyo」立ち上げのため、上京しシェフに就任。19年2月札幌にレストラン「Univers S.(ユニヴェール エス)」をオープン。 Instagram/@univers.s.2019(Photo: Ayako Masunaga)

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