Food / Feature

日本文化の再生屋 × 若手茶師による“新しい日本茶” 幻幻庵/EN TEA

ワインからそれ以外へ。広がりゆくテロワールの思想から見えてくるもの。問いから始まり、私たちの生活のあり方を変えていく、最前線の動きを追った。東京・渋谷の 茶葉店、幻幻庵(げんげんあん)へ。(「ヌメロ・トウキョウ」2017年12月号掲載)

“テロワール”をめぐる冒険 05

佐賀県・嬉野の茶畑。
佐賀県・嬉野の茶畑。

日本には「人は土から生まれた、土の子ども」という言い伝えがある――。力強い言葉とともに2017年9月、デザインの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ・パリ」でデビューを飾った日本茶ブランド「EN TEA」。

「メゾン・エ・オブジェ・パリ」にて、チームラボとのプレゼンテーション風景。
「メゾン・エ・オブジェ・パリ」にて、チームラボとのプレゼンテーション風景。

「日本のお茶の最大の魅力は縁/円のように人と人をつなぎ、人生をより豊かにしていくこと」そう語るのは、日本の職人技術を生かした数々のものづくりで知られる丸若裕俊(まるわか・ひろとし/丸若屋)と佐賀県・嬉野の茶師、松尾俊一。

(左)松尾俊一
(右)丸若裕俊

「その土地の味を感じられるほうがワクワクするし記憶にも残る。自然農法にこだわり、手をかけて育てることで、芳醇な味わいとともに従来の日本茶の多くが達成できなかったヨーロッパの農薬基準値をもクリアできる」。手応えを得て、2017年の春、東京・渋谷に“新しい日本茶カルチャーの発信拠点”「幻幻庵」をオープン。

渋谷のストリート感あふれる幻幻庵の店内。
渋谷のストリート感あふれる幻幻庵の店内。

日本全国の茶畑と連携し、ここから世界へ挑んでいく。「文化の押し売りではなく、地球の裏側の子どもたちにも非言語で愛してもらえるようなお茶を作っていきたい」。“地に足の着いた”壮大なる挑戦。その情熱にエールを込めて。

嬉野の伝統、釜炒り茶。
嬉野の伝統、釜炒り茶。

テロワールとは?
「土地を味わうこと。それが人の心を動かし、より記憶に残っていく」

幻幻庵 by EN TEA

「水出し茶」「レモングラス緑茶」など冷茶のテイクアウトも人気。木・金・土の夜は「茶と酒」をテーマに、恵比寿の日本酒バー「GEM by moto」プロデュースによる、茶と酒のペアリングメニューも提供。
住所/東京都渋谷区宇田川町4-8
営業時間/火・水・日・祝 11:00〜19:00、金・木・土・祝前日 11:00〜23:00
定休日/月
URL/https://en-tea.com/pages/gengenan

(※記事中の情報は「ヌメロ・トウキョウ」2017年12月号掲載時点/一部更新)

“テロワール”をめぐる冒険

Supervisor : Junko Suzuki Text & Edit: Keita Fukasawa

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