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People Talks
門脇麦インタビュー「仕事を楽しむことを選びました」

旬な俳優、女優、アーティストやクリエイターが登場し、「ONとOFF」をテーマに自身のクリエイションについて語る連載「Talks」。 vol.32は女優、門脇麦にインタビュー。

Photos:Akihito Igarashi
Styling:Junko Okamoto
Hair&Make-up:Yuka Fujigaki
Interview&Text:Sayaka Ito

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これを読んでいるみなさんは、自分を取り巻く世界が変わったように感じた経験はあるだろうか? 出会いや別れ、就職、結婚、出産……、きっかけは人それぞれだけど、気づいたら世界が一変していたというような。映画『世界は今日から君のもの』は、5年間引きこもっていた内気な真実(まみ)が外の世界に足を踏み出す姿を描いた成長の物語。真実を演じたのは女優・門脇麦。彼女もまた、世界が変わった経験を持つ。そのことを、真摯に語ってくれた。

オンとオフの切り替えを何よりも大事に

──門脇さんのオンとオフはどういう感じですか?

「差が激しいです。オンの時の集中力がトップギアなので反動もすごく大きくて、スイッチが切れると廃人、ですね。仕事が休みのときは寝癖のままヨガに行って、そこでシャワーを浴びてようやく通常モードになるんです。親にもよく『信じられない!』って言われます。テレビで見る娘と同一人物だとは思えないみたいです」

──昔から差が激しいですか?

思春期の頃は、家での内弁慶ぶりがすごかったですね。学校では人間関係をうまく構築できなくなっちゃって、友達と一緒にいるだけで気を使ってぜいぜいしてぐったり疲れてました。

──今はバランスを取れるようになった?

「最近やっと楽になってきました。前はオンとオフの切り替えが下手くそで、完全に役に引っ張られてたと思います。特にしんどい役をやってると、日常もしんどいという感じ。それに、常にオンモードにしていないとせっかく掴みかけてきた何かがこぼれちゃいそうで、オフにするのが怖かったんです。最近は、切り替えたほうがむしろうまく行くとわかってきたので、仕事が終わったら、おいしいお酒とごはんでしっかり緩めて、それから明日また頑張る! その切り替えを何よりも大事にしてるかもしれないです。食べることが好きだから、生きるために食べているのではなく、食べるために生きている。今日は日本酒といぶりがっこチーズだなと思ったら、それに照準を合わせて、朝から頑張る。1日1回、絶対に幸せなことがあるから何でも大丈夫っていう感じです」

結婚しても「個」と「個」でありたい

Profile

門脇麦(MUGI KADOWAKI)1992年8月10日生まれ、東京都出身。2011年にテレビドラマで女優デビュー。13年の映画『スクールガール・コンプレックス~放送部篇~』で映画初主演し、以降はNHK大河ドラマ『八重の桜』(13)、舞台『ストリッパー物語』(13)、尾崎将也・脚本のCX系連続ドラマ『ブラック・プレジデント』(14)、NHK連続テレビ小説『まれ』(15)、単独初主演映画『二重生活』(16)、『太陽』(16)、日本テレビ系土曜ドラマ『お迎えデス。』(16)、初挑戦のミュージカル『わたしは真悟』(16~17)など幅広く活躍中。14年の『愛の渦』『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』『闇金ウシジマくんPart2』の演技にて第88回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞などを受賞。17年の出演作に『こどもつかい』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『花筐』などがある。

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