シンシア・ヴィルチェス・カスティリオーニインタビュー「きっかけは出産」 | Numero TOKYO - Part 3
Interview / Post

シンシア・ヴィルチェス・カスティリオーニ
インタビュー「きっかけは出産」

talks#14
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ミラノ発のジュエリーブランドALIITAが、日本からデビューを果たす。デザインを手がけるのは、MARNIのデザイナー、コンスエロ・カスティリーニの義娘であるシンシア・ヴィリチェス・カスティリーニ。ジュエリーへの飽くなき情熱からブランドをスタートさせたシンシアが、肩肘張らないミニマルなデザインの中にエレガントさを漂わせるコレクションを披露する。ファッションファミリーからまた一つ新たに生まれたクリエイションに注目したい。

やりたいことを仕事にすることが最高の秘訣

──日本をブランドデビューの場所に選んだ理由は?

「とてもアヴァンギャルドなマーケットで、新しいブランドに対して非常にオープンなところに魅力を感じたわ。これまで日本のプレスの方からの反応を受けて、自分としても自信と満足を得ることができた。世界的にも重要なマーケットでブランドをスタートできて嬉しいわ」

──仕事とプライベート、ONとOFFの切り替えるためにどんなことを心掛けている?

「簡単ではないことは確かね(笑)。ほかのママたちがどうやって時間をコントロールしているのか私も知りたいわ!でもみんな頑張っているから、私も精一杯できることをやりたいと思っているの。とにかく心掛けているのは、正しいバランスをとるということ。仕事の時間も十分に確保して、集中するようにしているし、家族と過ごす時間も大事にしているわ」

──子育てしながら仕事も楽しむ方法を教えてください。

「自宅の一角にアトリエを構えているから、創作活動に集中することも、家族と一緒に過ごせる時間もきちんと作ることができて、本当に恵まれていると思う。これから先、息子の成長とともに状況はいろいろ変わっていくだろうし、大変なこともたくさんあるけれど、今は本を読んだり、食事をしたり、一緒に過ごす時間をとても幸せに感じているわ。子育てと同時に仕事を楽しむ方法は、そうね。本当にやりたいと思うことを仕事にすることが、何より最高の秘訣よね」

Cynthia Vilchez Castiglioni(シンシア・ヴィルチェス・カスティリオーニ)

ジュエリーデザイナー。 南米ベネズエラと、その北西沖に浮かぶ島アルバとのハーフ。イタリアのラグジュアリーファッションブランド、MARNIのデザイナー、コンスエロ・カスティリオーニの義娘。 ミラノのヨーロッパ・デザイン学院でファッションマーケティングを学び、ヴィオネやミュウミュウ、ジル・サンダーで経験を積む。出産を経験した後にジュエリーへの飽くなき情熱からALIITAを設立。ベネズエラの港湾都市マラカイボで過ごした過去に強い思い入れを抱き、ブランド名のALIITAは、育った土地ベネズエラ・スリア州の土着民族であるグアヒロの言語、ワユで「大切なもの」を意味する。ALIITAの製品には、シンシアの母国語であるスペイン語で一つ一つ名前が付けられている。

ALIITA
価格帯/18,000~46,000円
Information/HiRAO INC
TEL/03-5771-8809
Photos:Satomi Yamauchi Interview & Text:Etsuko Soeda Edit:Yukiko Shinmura

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