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フランソワ・オゾン インタビュー「現実にない喜びを得られるということ」

talks #05
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「親友の夫が女ともだち?」というコピーが話題の新作『彼は秘密の女ともだち』。平凡な主婦クレールと「女性の服を着たい」と話す亡き親友の夫ダヴィッドが築く“女の友情”を描いた本作。監督を務めたフランソワ・オゾンが本作に込めた想いとは? 女流推理作家ルース・レンデルの短編を原作として「女装」というテーマに取り組んだ理由や、劇中ファッションに込めたメッセージを教えてくれた。<映画『彼は秘密の女ともだち』の情報はこちら

映画監督はつねに何かを夢見ている

──得意料理は?

「スクランブル・エッグ(笑)。ガーリックとパルメザンを使って、イクラをちょっとのせる。それと、海に行くのも好きだよ。海は僕のインスピレーションなんだ」

──海に行っても、ふつうの人のバカンスのように、ただぼーっとしているわけではないと(笑)。

「監督というのは、あまりぼーっとしていることがないと思う。つねに何かを考えている。でもそういう状態、つねに何かを夢見ているのはいいことだ。映画とは夢のようなものだから」

──なぜ海からそれほどインスパイアされるのだと思いますか。

「海とは無限なものだし、とてもピュアだし、美しいし……まるでスクリーンのようにそこに何かを投影することができるから。映画のように、自分の想像を自由に投影させることができるからだと思う」

フランソワ・オゾン

1967年フランス、パリ生まれ。90年、国立の映画学校フェミスの監督コースに入学。次々に短編作品を発表し、『サマードレス』(96)でロカルノ国際映画短編セレクション・グランプリを受賞。1997年の中編『海のみる』を経て、翌年に発表した長編第一作目『ホームドラマ』がカンヌ国際映画祭批評家週間で大きな話題となる。1999年には『クリミナル・ラヴァーズ』がベネチア国際映画祭に正式出品され、続く『焼け石に水』(00)で、ベルリン国際映画祭のテディ2000賞を受賞。2001年、『まぼろし』がセザール賞の作品賞と監督賞にノミネートされ国際的にも高い注目を集め、翌年には『8人の女たち』で、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞。その後『スイミング・プール』(03)、『しあわせの雨傘』(10)、『危険なプロット』(12)、『17歳』(13)など多種多様な作品を発表し続けている。

Interview & Text:Kuriko Sato

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JANUARY / FEBRUARY 2022 N°153

2021.11.27発売

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