Interview / Post
フランソワ・オゾン インタビュー「現実にない喜びを得られるということ」
映画監督はつねに何かを夢見ている
──得意料理は?
「スクランブル・エッグ(笑)。ガーリックとパルメザンを使って、イクラをちょっとのせる。それと、海に行くのも好きだよ。海は僕のインスピレーションなんだ」
──海に行っても、ふつうの人のバカンスのように、ただぼーっとしているわけではないと(笑)。
「監督というのは、あまりぼーっとしていることがないと思う。つねに何かを考えている。でもそういう状態、つねに何かを夢見ているのはいいことだ。映画とは夢のようなものだから」
──なぜ海からそれほどインスパイアされるのだと思いますか。
「海とは無限なものだし、とてもピュアだし、美しいし……まるでスクリーンのようにそこに何かを投影することができるから。映画のように、自分の想像を自由に投影させることができるからだと思う」
Interview & Text:Kuriko Sato