Food / Feature

恋する二人はどこへ行く? 愛が深まる♡レストランガイド

友人や家族ではない、恋する相手と行きたいと思う場所がある。静かに佇む隠れ家レストランでおいしい食事を楽しんだ後は、時が止まったかのような空間のバーカウンターで二人だけのひとときを過ごす。そんな理想的なデートを叶えるお店を紹介します。(「ヌメロ・トウキョウ」2019年4月号掲載)

こだわりの空間が、料理のおいしさをさらに膨らませる隠れ家レストラン

「ピエモンテ風玉ねぎのオーブン焼き」¥1,500 低温のオーブンで1時間半ほど焼き、くり抜いた中身をさらに3〜4時間炒めて水分を抜き詰め直した、仕込みだけで半日がかりの一皿。白く覆うのは、セモリナ粉の香りを移すように牛乳で煮出して濾し、エスプーマ状にしたもの。
「ピエモンテ風玉ねぎのオーブン焼き」¥1,500 低温のオーブンで1時間半ほど焼き、くり抜いた中身をさらに3〜4時間炒めて水分を抜き詰め直した、仕込みだけで半日がかりの一皿。白く覆うのは、セモリナ粉の香りを移すように牛乳で煮出して濾し、エスプーマ状にしたもの。

郷土料理やアンティークに、2人で思いを馳せる空間
Nativo

三軒茶屋でも、喧騒のデルタ地帯とは離れ、少し歩いた大人のエリア。「NATIVO」はイタリア語で“ネイティブ”を意味する通り、“昔からあるいいものを伝えていきたい”という思いから生まれた。本当においしい郷土料理をアラカルトで提供するだけでなく、ファッション関係の女性オーナーが世界各地から集めたアンティーク品への愛も感じられる一軒屋。

「ホワイトアスパラの目玉焼きのせ」¥2,200(4月頃までの限定)は、生グリーンペッパーとアンチョビの焦がしバターソースで。
「ホワイトアスパラの目玉焼きのせ」¥2,200(4月頃までの限定)は、生グリーンペッパーとアンチョビの焦がしバターソースで。

料理は“イタリアンといえばコレ”というような定番ではなく、郷土料理だからといって野暮ったくもない。この理想のバランスを具現化したのは、ピエモンテ州を中心に北イタリアで長年経験を積んだ瀧本貴士シェフ。 「ピエモンテ州の料理は、イタリアンで一般的にイメージする“トマトとオリーブオイル”をあまり使わないのが特徴。アルプスの山の麓に位置し、肉や野菜、ワインが豊富な山の料理で、お隣フランスの影響を受けてバターもよく使います」

看板デザート「アマゾンカカオジェラート」¥1,500。最小限の乳脂肪分と糖分でジェラートに仕立て、カカオ本来の味わいを最大限に生かしている。
看板デザート「アマゾンカカオジェラート」¥1,500。最小限の乳脂肪分と糖分でジェラートに仕立て、カカオ本来の味わいを最大限に生かしている。

ナティーボの看板料理である「バターチキン」をはじめ、バターの効かせ方は惚れ惚れするほどだ。文化的な側面を楽しめる料理に加え、2階ではシェフの料理教室も不定期で催され、週末は陶芸作家とコラボマーケットを開催するなど食にまつわるコトが詰まった空間は、恋する二人にとって居心地が良いに違いない。

Nativo(ナティーボ)
住所/東京都世田谷区上馬1-17-8
TEL/03-6450-8539
営業時間/18:00〜22:30(L.O.)
定休日/日
URL/www.instagram.com/nativo_jp/

料理はすべて¥10,000(税込)のおまかせコースより。サフランのリゾットに甘鯛を組み合わせて、豚の網脂で包んだ、甘鯛とサフランのリゾット」。バターナッツかぼちゃと、ホースラディッシュのソースを敷き、ルートパセリのフリットを添えて。
料理はすべて¥10,000(税込)のおまかせコースより。サフランのリゾットに甘鯛を組み合わせて、豚の網脂で包んだ、甘鯛とサフランのリゾット」。バターナッツかぼちゃと、ホースラディッシュのソースを敷き、ルートパセリのフリットを添えて。

クリエイティブと居心地の良さが共存する、カウンターフレンチ
Franz

裏道からさらに裏道へ入った古民家。白金にあって、ステンレス加工の工場だったという「フランツ」の建物は、現在も工場を営む隣家に囲まれ、ノスタルジックな風情を醸し出す。漆喰の壁からわずかにキャンドルの光が漏れる小さなフレンチは、知らなければ通り過ぎてしまうが、一歩入れば、お皿やリネン、インテリアなど全方位にときめいてしまう作りだ。

「十勝若牛のグリル」。滋賀県の生産者に寄り添う肉屋「サカエヤ」の新保さんが、14ヶ月齢の十勝若牛を熟成かけたもの。サツマイモのピューレと柑橘のピール、エシャレットのフリットにスモークパプリカを付け合せに。
「十勝若牛のグリル」。滋賀県の生産者に寄り添う肉屋「サカエヤ」の新保さんが、14ヶ月齢の十勝若牛を熟成かけたもの。サツマイモのピューレと柑橘のピール、エシャレットのフリットにスモークパプリカを付け合せに。

19歳から料理の世界へ入り、「レストラン パッション」や「オーベルジュ オー・ミラドー」など王道のフレンチで基礎を学んだのち、「チニャーレ」や「イートリップ」といったクリエイティブなレストランで、ナチュラルな世界観に強く影響を受けたという、福田祐三シェフ。

ひと皿目に登場する「トリュフのワッフル」。フレッシュトリュフとトリュフ塩、トリュフクリームにトリュフオイルと、贅沢にトリュフを練り混んだワッフル。
ひと皿目に登場する「トリュフのワッフル」。フレッシュトリュフとトリュフ塩、トリュフクリームにトリュフオイルと、贅沢にトリュフを練り混んだワッフル。

「『イートリップ』からのご縁で、内装をお願いした「トリップスター」の代表・マットさんには、自宅に来てもらって打ち合わせをし、『この椅子やお皿などを持っていくつもりで…』と実物を見せて、よりイメージを膨らませてもらえた気がします」

自宅に招かれたような居心地の良い12席のカウンター。料理は福田さん一人で行うため、先を急ぐカップルにはあまり向かないけれど、“2部制”“何時スタート”というルールに縛られず、大切な人とゆっくり訪れるには最高の空間だ。

Franz(フランツ)
住所/東京都港区白金6-2-17
TEL/03-6874-1230
営業時間/18:00〜21:00までに入店
定休日/日・祝
URL/facebook.com/restaurant.franz/

愛が深まる♡レストランガイド

Photos: Kenta Yoshizawa Text: Aki Fujii Edit: Saki Shibata

Recommended Post

Magazine

July / August 2019 N°128

2019.5.28発売

So Animalistic!

動物たちのいるところ

オンライン書店で購入する