02NAOTOEXILE /
3rd J Soul Brothers
in New YorkNAOTO
EXILE/三代目J Soul Brothers
ニューヨークの地で思い描く未来
苦悩を乗り越え、披露して認めてもらったとき、それが最も高揚する瞬間
彼が初めてニューヨークを訪れたのは21歳のとき。
ダンスの修業のために足を踏み入れた地を、再訪したNAOTO。
ティファニーの新作コレクション『ティファニー ハードウェア』とともに
ブルックリンのストリートで、今の自分自身を見つめる。
パフォーマーとしての顔はもちろん、現在はファッションブランド「STUDIO SEVEN」のディレクターとしても注目されているNAOTO。ブランドは3シーズン目に突入し、多忙な日々を送っている。彼は自分に限界をつくらない。常に貪欲に、常に前進。その、あふれんばかりの好奇心は一体どこから湧いてくるのか?
「ダンスもお芝居も服作りも、今は毎日が挑戦の連続です。与えてもらったチャンスを無駄にしたくないんです。そう考えると、自分は欲の塊。何にでも興味があって、気になったら試さずにはいられないし、アクションを起こさずにはいられない。常にそういう衝動が自分の中で渦巻いています。まるでブルーハーツの曲みたいに『あれもしたい、これもしたい』そんな状況。そういう人なんだと思います(笑)」
自身を「欲の塊」と言いきる彼は、どんなことにも120%の力で挑む。しかし、それは決して無理をしているわけではなく、「素直」でいることの結果だ。
「NAOTOを漢字で書くと『直』に『人』です。それは信念にもなっていて、常に自分に対して『素直』でいることを大切にしています。特に表現に没頭しているときはそれが実践できているかもしれません。ダンスもお芝居も、洋服を作ることも、すべて自分の表現。感じたものや自分の中から生まれてきたものを素直にアウトプットする作業が、好きなんです。アウトプットしていること自体が、正直な僕です」
どんなに険しい道だとしても乗り切れるのは、達成したことの喜びを知っているから。
「僕が最も高揚するのは、ダンスでも演技でも服でも、やり遂げたとき。準備や苦悩を乗り越えて、人の前で披露して、認めてもらったとき。その高揚があるから、頑張れるのだと思う」
あらゆる表現に挑戦しているけれど、やはり特別なのはダンス。
「ダンスは『師』そのものです。この道を歩んできたなかで、数え切れないほどのことを教えてもらったし、たくさんの景色を見せてもらいました。人生において大切なことはダンスから学びましたね。今から12年前、ダンスの修業をしにニューヨークへ渡ったことがありました。当時の僕は21歳。アメリカの中でもニューヨークを選んだのには理由があって、ダンスに新しいカルチャーを取り入れるLAに対して、クラシックなダンスを常に学べる場所だったから。伝統的な文化や歴史の重みがあるニューヨークの空気感を、自分の肌で感じて吸収したいという思いが強かった。若い頃にそんな気持ちで訪れたニューヨークは、思い入れのある場所です」
再びニューヨークに降り立ったNAOTO。インタビューを続けると、当時の記憶が鮮明に蘇ってくる。
「当時はニューヨークにダンスを学びに行く日本の人は少なくて、『東京から来た』って伝えるだけで周りから珍しがられました。とにかくここで学びたいという衝動を信じて、『絶対に自分のダンスで認めさせてやる!』と無我夢中で踊っていました。あの頃の自分の情熱や街の空気、レッスン中の雰囲気が記憶に強く残っています。あのタイミングでこの地で吸収できた経験は、パフォーマーとして活動している今でも、すごく活きているなと思います」
挑戦するNAOTOには、共に歩む“戦友”がいる。
「EXILE、三代目 J Soul Brothersメンバーとして一緒に歩むメンバーがいること。僕にとって、それは真ん中にある大きな柱です。柱があるから挑戦できている。他のところに行ってしまったら、自分ではなくなると思います。だからこれからも、仲間と共に歩み、戦っていきたいです」
Memories with TIFFANY NAOTOとティファニーの思い出
「20歳を超えたら自分の稼いだお金でティファニーのジュエリーを買うことに憧れがあって、それを実現させたのも思い出ですね。当時の僕はゴリゴリのB-BOYだったから、あえて『B-BOYがティファニー着けてるぜ』と(笑)。今は、2年前に買った「TIFFANY T」シリーズのネックレスとピアスを肌身離さず身に着けています。寝るときも、お風呂に入るときも、常に一緒です」
NAOTO(なおと)
1983年、埼玉県生まれ。EXILEのパフォーマー、三代目J Soul Brothersのリーダーを務める傍ら、俳優としても活躍。2015年に立ち上げたファッションブランド「STUDIO SEVEN」のクリエイティブディレクターとしても注目を集める。