Culture / Post
Way of Life vol.1 佐藤久実(レーシングドライバー)×田中杏子スペシャルトーク
A「怖くてやめたいと思う瞬間は?」
K「車に対しての信頼感がもてないときですね。エンジンの嫌な音がするなど、どこか不具合があるなと感じるときは怖いです。少なくとも自分のミスなら仕方がないと思えますが」
A「どこか中毒みたいなものがあるのでしょうね。アドレナリンが出るというか。経験した人のみわかるものなのでしょうね」
K「ランナーズハイじゃないですけど、本当に気持ち良く走れた時って、自分が車のパーツのひとつになったような感覚になるんです。ピタッと一体になったような感覚。本当に数えるくらいの経験なんですけど。『私もう何時間でも走っていられる』ってそう思える瞬間があるから、それを常に追い求めているんですよね。ファッションの世界では、杏子さんが仕事でハイになる瞬間ってどんなときなんですか?」
A「すごくいいヴィジュアルができたときは本当に気持ちが良いですね。若いときは特にそう感じていました。あのときの高揚感は忘れられません。キャリアが浅い頃のほうが世界が広がっているので、そう思えたのかもしれませんね。コレクションでも、素晴らしいショーを見たときはやはり興奮しますね」
──忘れがたい興奮の瞬間があるからこそ、第一線でずっと突き進んでこられたのでしょうね。次回は、第一線で活躍するために意識しているヘルス&ビューティについてお聞きします。12月3日の配信ををお楽しみに。
Photo:Kisimari Interview:Etsuko Soeda