エディター発 モードな事件簿「燃え殻さんの小説第2弾 『これはただの夏』」 | Numero TOKYO
Culture / Editor's Post

エディター発 モードな事件簿「燃え殻さんの小説第2弾 『これはただの夏』」

小誌エディターの気になる最新トレンドや撮影の裏話まで、鋭い視線を盛り込んだトピックスをお届け!(『Numero TOKYO(ヌメロ・トウキョウ)』2021年11月号掲載)

『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』といったエッセイも大好評な燃え殻さん。写真はまだ強い夏の日差しと、小説『これはただの夏』燃え殻/著(新潮社)
『すべて忘れてしまうから』『夢に迷って、タクシーを呼んだ』『相談の森』といったエッセイも大好評な燃え殻さん。写真はまだ強い夏の日差しと、小説『これはただの夏』燃え殻/著(新潮社)

燃え殻さんの小説第2弾 『これはただの夏』を読んだ夏

デビュー小説『ボクたちはみんな大人になれなかった』の映画化も話題の作家、燃え殻さん。小誌にも何度かご登場いただき、連載もしていただきました。そんな燃え殻さんの新しい小説『これはただの夏』。誰の日常にもある些細な出来事、普段何気なく意味のないものとしてやり過ごしていることのすべてが本当は特別なことであり、物語の一部なんだなあと感じます。一見ストーリーとは関係ないのに。そしてそこが燃え殻さんの作品を読んで愛おしい気持ちになれる理由である気がします。いつの夏も“ただの夏”であると同時にそうではないんですよね。

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Profile

伊藤さや香Sayaka Ito フィーチャー・ディレクター。フランス文化への憧れがすぎて、慶應義塾大学文学部仏文学専攻を卒業、フランス系アパレル会社に勤務。ファッション誌などのライターを経て、フランス版『Numero』の日本語訳小冊子の編集に携わる。その後『Numero TOKYO』に創刊メンバーとして参加。主に、映画、本、アート、ライフスタイルの企画を担当。もとよりカラックス、ジャームッシュ、クンデラなどの作家たちを愛しつつ、新たな(もうちょっと明るい)お気に入りを専ら模索中。プライベートでは2児の母。

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