KIGIがグラフィックを手がける「hotel Siro」が池袋に誕生! | Numero TOKYO
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KIGIがグラフィックを手がける「hotel Siro」が池袋に誕生!

東京・西池袋に新しいホテル「hotel Siro(ホテルシロ)」がオープンしました。「西池袋という刺激的な都会の喧噪に光射す晴れ間。シンプルでクリーンでクリエイティブな、一点の白。自由な気に満ちた、旅のはじまりを象徴」してこの名前になったそうです。こちらは1Fにある「CAFE 白梟」。グラフィックデザインを手がけたKIGI(キギ)による、白フクロウと白いカラーの花が迎えてくれます。

グラフィックデザインをKIGIが担当しているほか、建築設計はMOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO。客室は、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO、SO,u、CAPD/WA-SO designの3組が手がけているそう。MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO主宰の原田真宏氏によると、「街」そのものに泊まるホテル、旅をする人の止まり木のようなホテルを目指したとのこと。

客室それぞれが異なる味わいを持っています。でもどの部屋も「白」という名にふさわしく、ミニマルで美しい……。各部屋には、KIGIが琵琶湖周辺の職人たちと立ち上げたオリジナルブランド、KIKOFのカップが置かれるなど、必要なものはデザインはもちろんのこと、エシカルな視点で選ばれているというのもうれしい限り。

ホテルのシンボル、白フクロウと白いカラーの花をあしらったアメニティ。環境負荷を限りなく抑え、アップサイクルも可能な素材を使用するなど、これらももちろんエシカルを意識して用意されています。

エントランスの目印としてもフクロウが活躍。フクロウは幸運のシンボルでもあり、池袋のシンボルでもありますよね。ちなみに、グランピングが楽しめるという屋上も気になります。

池袋のある豊島区は「国際アート・カルチャー都市としま」として、文化を育てることに力を入れている場所。今後のさらなる発展にも期待大です!

hotel Siro(ホテルシロ)

hotel-siro.jp

Profile

伊藤さや香Sayaka Ito フィーチャー・ディレクター。フランス文化への憧れがすぎて、慶應義塾大学文学部仏文学専攻を卒業、フランス系アパレル会社に勤務。ファッション誌などのライターを経て、フランス版『Numero』の日本語訳小冊子の編集に携わる。その後『Numero TOKYO』に創刊メンバーとして参加。主に、映画、本、アート、ライフスタイルの企画を担当。もとよりカラックス、ジャームッシュ、クンデラなどの作家たちを愛しつつ、新たな(もうちょっと明るい)お気に入りを専ら模索中。プライベートでは2児の母。

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