パリと東京がクロスオーバー。遊び心たっぷりの実力派「Sans Déconner」 | Numero TOKYO
Life / Food

パリと東京がクロスオーバー。遊び心たっぷりの実力派「Sans Déconner」

東京のワインシーンが熱い。なぜなら、自然派ワインを長くサポートしてきたこの街に、貴重なワインが集まっているから。自然派ワインを愛する鈴木純子さんが、注目のお店をナビゲート!(「ヌメロ・トウキョウ」2019年5月号掲載)

甘いホタテに、文旦を合わせた一皿は、マカブーという品種のブドウを使ったコスミック・ヴィニャテーズ「ヴィア・フォラ・ブランコ」を。苦味のある柑橘系、焦がしたオレンジの風味がある。カブとトレビスを添えた金目鯛には、桜色が美しいルーション地方のアラン・カステクス「カンタ マナーナ ロゼ 2017」を。春を感じさせるフローラルな香り。五感で春の訪れを感じる。
甘いホタテに、文旦を合わせた一皿は、マカブーという品種のブドウを使ったコスミック・ヴィニャテーズ「ヴィア・フォラ・ブランコ」を。苦味のある柑橘系、焦がしたオレンジの風味がある。カブとトレビスを添えた金目鯛には、桜色が美しいルーション地方のアラン・カステクス「カンタ マナーナ ロゼ 2017」を。春を感じさせるフローラルな香り。五感で春の訪れを感じる。
「んなアホな」という意味のフランス語が店名のソン デコネ。パリの名店で10年ほど修業をしたシェフの渋谷将之さんが、渋谷の鍋島公園の前にオープンした。

渋谷シェフとソムリエのマルコ・メイヤーさんの掛け合いは賑やか。
渋谷シェフとソムリエのマルコ・メイヤーさんの掛け合いは賑やか。

料理はシェフお任せのコースのみ。旬の食材を使って、ジャズの即興演奏のように次々と生み出される料理は見ているだけでも楽しく、一皿の中に苦味、甘味、酸味、食感の楽しさが次々と現れる。

「シェフは天然で天才です。料理の“天才バカボン”なんです!」と鈴木さんも絶賛。店内は、渋谷さんの関西弁とソムリエのマルコ・メイヤーさんのフランス語が賑やかに飛び交う。

メニューはコースのみ。21時以降はアラカルトのみ。食事はコース¥7,000より。ワインは時価。

Sans Déconner

住所/東京都渋谷区松濤2-13-10
TEL/03-6479-4625
営業時間/月19:00~21:00(L.O.)、火~土12:00~14:00(L.O)、19:00~21:00(L.O.)
定休日/日
URL/www.instagram.com/sans_deconner/

(※注)ナチュラルワインは生産に限りがあるため、売り切れの場合があります。また、ワイン、料理の内容、価格などは取材時のものです。販売終了、価格変更などが行われる場合があります。

進化し続ける今どき東京ワイン

Photos:Yuji Namba, Aya Kawachi, Kouki Hayashi Direction:Junko Suzuki Text:Miho Matsuda Edit:Etsuko Soeda

Profile

鈴木純子Junko Suzuki フリーランスのアタッシェ・ドゥ・プレス。ライフスタイルブランド、レストランなどのPRを手がける。自然派ワインにも精通し講座も開催。

Magazine

JUNE 2024 N°177

2024.4.26 発売

One and Only

ROLA SPECIAL

オンライン書店で購入する