スウェーデン漫画家リーヴ・ストロームクヴィストの翻訳コミック「禁断の果実」 | Saeborg
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スウェーデン漫画家リーヴ・ストロームクヴィストの翻訳コミック「禁断の果実」

 

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スウェーデン漫画家リーヴ・ストロームクヴィストの翻訳コミック「禁断の果実」を読みました。

この本は翻訳が日本では花伝社から出版されたばかりで話題になってるフェミニズム・ギャグコミック。

マンコを傷口的に語るようなウェットさがなく説教臭くもなく、けど切実、という凄いバランスの漫画。全人類にお勧めしたい。というか、お願いなので読んで欲しいです。

 

 

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私は発売当日に購入して読みましたが、学術的な研究を多用してマンコについて真摯に語っていて、目から鱗な知識満載。

「禁断の果実」によると、クリトリスの本当の大きさが発見されたのは1998年になってからで、これによってフロイトの膣オーガズム上位説(クリ派は女性として未熟で不完全な存在)は完全に古いものになったとか。この漫画、思想書コーナーにあったんだけど、保健体育の教科書としても扱われて欲しいなぁ

女性ながら立派に政治を治めたというスウェーデンのクリスティーナ女王の墓を暴いたって話も凄い。女性が優秀な政治を行ったことを認めたくなくて、女王はインターセックスだったんじゃないかを疑い調べたのだそうだ(1965年)。400年前の女性のパンツの中をそんな理由で調べるって酷いね

 

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リーヴ・ストロームクヴィストは大学で政治学を学んだ後に独学&DIY精神でコミック制作を始めたとか。スウェーデンでは90年代まで女性漫画家の作品を掲載してくれる雑誌が一つも存在しなかったらしくジン(自費出版)でコミックを発売。今では大人気で賞もとりまくりだけど、開拓者だからこそ、素敵。

そして2月2日のDepartment-Hにも、本の宣伝を兼ねてブースを出してもらえることになりました。

デパHオーガナイザーのゴッホ今泉さん曰く、高橋留美子を初めて読んだ時のショックと同じものを感じたらしい。

「男性にとっての女性は宇宙怪獣である」(小谷 真理 (著) 「女性状無意識」より)

男性にとっては憧れと共に最も未知のものという意味でSF的なのかな。

 

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リーヴ・ストロームクヴィスト「禁断の果実/翻訳:相川千尋https://twitter.com/Chichisoze

Amazonは只今売り切れ中とのこと→ 

書店での在庫はこちらのリンクから調べられます→

デパHでの販売用に本を確保してはいますが、数に限りがございますのでお早めに!

2月2日(土)Department-H 香盤表→ 

 

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サエボーグ(saeborg)はラテックス製の着ぐるみ(スーツ)を自作し、自ら装着するパフォーマンスを展開するアーティストです。これまでの全作品は、東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演された後、国内外の国際展や美術館で発表されている。2014年に岡本太郎現代芸術賞にて岡本敏子賞を受賞。主な展覧会に『六本⽊アートナイト2016』(A/Dgallery、東京、2016)、『TAG: Proposals on Queer Play and the Ways Forward』(ICA/ペンシルバニア大学、アメリカ、2018) 、『第6回アテネ・ビエンナーレ』(Banakeios Library、ギリシャ、2018)、『DARK MOFO』(Avalon Theatre/MONA 、オーストラリア、2019)、 『あいちトリエンナーレ』(愛知芸術劇場、名古屋、2019)、 『Slaughterhouse17』(Match Gallery/MGML、 スロベニア、2019 )など。

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