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ギレルモ・デル・トロの新作「シェイプオブウォーター」予告編(少しネタバレあり)

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3月1日公開映画、ギレルモ・デル・トロの新作「シェイプオブウォーター」追加試写にリベンジしてきました!

なんと、昨年末に試写行ったら1時間前で満席の行列という前代未聞の事態で入れなかったのです。

半魚人の映画を観たい人がそんなにいるのかとびっくりしたのですが、ギレルモ・デル・トロ監督が半分自費で発言権を守って撮った傑作とのことで話題が話題をよんでるのです。

ギレルモ・デル・トロは説明不要だとは思いますが「パシフィック・リム」「パンズ・ラビリンス」「ヘルボーイ」などで有名な監督です。スペインで撮った「パンズ・ラビリンス」とハリウッド資本の「パシフィック・リム」とでは大分テイストが違うのですが、一貫してあるのは怪獣や怪人、異形のもの好きというところでしょうか。。

新作「シェイプオブウォーター」はデルトロが小さい時に観た「大アマゾンの半魚人」の可哀そうな半魚人を救いたいという思いから、半魚人とヒロインの恋を成就させるという少女漫画風の映画を撮ったというわけです。

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少女漫画風といっても、「パシフィック・リム」が少年漫画風なのに対して、というだけです。何せヒロインの日課は早朝オナニーですから。。

内容は構造的にはディズニーの「ダンボ」のイメージです。「ダンボ」は生まれつき大きな耳を持ち、異形のため、サーカス団の中でエスタブリッシュメント側の花形スターの象たちからいじめられ、母親と引き裂かれます。けどそんなダンボを助けるのはネズミやカラスといった遠ざけられる扱いを受けた側のものたちです。そしてダンボは異形の耳を武器に空を飛び、スターになるというお話。私はダンボが大好きなのですが、でもそれはダンボが異常に可愛いから笑。

母親とダンボが鼻を絡ませてるシーンなんて号泣ものですよ。半魚人は可愛いかといわれたら、難しいですねぇ~

哺乳動物は人間と似ていて目が近い分、感情移入しやすく、そして魚類は目が離れてるため、感情移入しづらいというのが普通だと思います。

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「大アマゾンの半魚人」の半魚人はそれでも可哀そうなのですが、「シェイプオブウォーター」の半魚人は人の家の猫を食ったりするので全然可愛くないww

「ダンボ」のアダルト版?だと思って頂けたらいいでしょうか。。

それでも、最後のシーンは泣いてしまいました。ハンカチかティッシュ持っていくべきでした。最後のシーンの雨と水の音のおかげで私が泣いてる音は掻き消されて大丈夫だったけど。。

そしてずっと水の中を連想させるような撮り方で美しい為、なんだこれ、「アメリ」みたいなお洒落映画じゃねーか!と、綺麗な部分を嫌がる人もいるかもだけど、半魚人&あまり可愛くないヒロイン(雰囲気のあるアートムービー系女優)だからお洒落でもいいじゃん、とは思います。オシャレ半魚人ムービーw

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ゴッホ今泉さんや中野監督はデルトロがまだ無名の時に会ってるとか(流石、先見の明!)いい感じに残念な怪獣玩具をプレゼントしたそうです。

シェイプ・オブ・ウォーターまとめ→

デルトロは今作でかなりの気合を込めて作ったのでしばらくは充電期間としてお休みらしいです。皆様、是非!!

ギレルモ・デル・トロ映画『シェイプオブウォーター』不思議な生き物と言葉を持たない女性の愛の物語 –

ギレルモ・デル・トロ監督『シェイプオブウォーター』が、第90回アカデミー賞で作品賞/監督賞/脚本賞/主演女優賞/助演男優賞/助演女優賞など合計13部門にノミネート!監督は「今では13は縁起の良い数字だ」とコメントしている

[映画ニュース] 第90回アカデミー賞は「シェイプオブウォーター」が最多13ノミネート!

孤独な女性と水中生物の愛描く、G・デル・トロ「シェイプ・オブ・ウォーター」予告

映画『シェイプ・オブ・ウォーター』の「半魚人」を、ギレルモ・デル・トロ監督はいかにつくりあげたか|WIRED.jp @wired_jp https://wired.jp/2018/01/15/shape-of-water-creature/

ギレルモ・デル・トロによる映画『シェイプオブウォーター』アカデミー賞で最多13部門ノミネート

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サエボーグ(saeborg)はラテックス製の着ぐるみ(スーツ)を自作し、自ら装着するパフォーマンスを展開するアーティストです。これまでの全作品は、東京のフェティッシュパーティー「Department-H」で初演された後、国内外の国際展や美術館で発表されている。2014年に岡本太郎現代芸術賞にて岡本敏子賞を受賞。主な展覧会に『六本⽊アートナイト2016』(A/Dgallery、東京、2016)、『TAG: Proposals on Queer Play and the Ways Forward』(ICA/ペンシルバニア大学、アメリカ、2018) 、『第6回アテネ・ビエンナーレ』(Banakeios Library、ギリシャ、2018)、『DARK MOFO』(Avalon Theatre/MONA 、オーストラリア、2019)、 『あいちトリエンナーレ』(愛知芸術劇場、名古屋、2019)、 『Slaughterhouse17』(Match Gallery/MGML、 スロベニア、2019 )など。

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