RIKACO×野沢和香が考える自分らしさ!
「女の本音、キレイの本当」vol.8
TVや雑誌で活躍する一方で、オーガニックをテーマにした『be my self』のプロデュースなど、活動が多岐にわたるRIKACO。彼女がホストとして毎回、“自分軸で輝く”それぞれの分野のスペシャリストをゲストに迎えるトーク連載。
自分の軸となるスタイル
N「おしゃれな人はたくさんいるけど、自分のスタイルを持っている人に魅力を感じます。まさにRIKACOさんのような!」
R「6月にスタイルブック『RIKACO’S BASIC』を出させてもらったんだけど、この本を作ってみてやっと自分のスタイルはこれだって気付いたの。ずっと使い続けている自分のベーシックアイテムは20個くらいだなって。もうひとつ気付けたのは、最近いろんなお仕事をさせてもらっていてモデルの仕事から遠ざかっていたんだけど、服を着てカメラの前に立って表現することがやっぱり一番好きだなって。原点に戻れたような、そんな発見があった」
N「(スタイルブックP.5でRIKACOがリーバイスのデニムを履いているページを見て)これとか“THE RIKACOさん”って感じです!」
R「リーバイスのジーンズは10代の頃からずっと好きで、今でも当時のものを大切に持っているくらい。次男と出ている巻末のページ(スタイルブックP.156)をリーバイスのデニムと白いTシャツで撮影した理由は、“デニムとTシャツを着続けられる女性でありたい”という10代の頃から変わっていない憧れの女性像があるから。特にリーバイスの501は昔から大好きなんだけど、次男とLAに行った時にリーバイスのお店を覗いたら、何か教えたわけじゃないのに彼が501を選んでいたの。私がよく履いているのは見ていたとは思うんだけど、涙が出るくらいの感動だった」
N「すごく感動する(涙)」
R「この本を作る時に、スタイルって生活とか美容とかも含めてすごく多岐にわたるから悩んじゃって。そのとき、『お母さんはやっぱり、ファッションなんじゃないの』って言葉を長男がくれて、自分のスタイルで出ることが私のメッセージになると思ったの。彼らが大きくなって何十年後かにこれを見た時に、わざわざ説明はしないけど、私が言いたかったことが伝わると言いなって。もう二度とこの瞬間はないから、私にとって息子とのこの一枚はとても大事なポートレート。たかがファッションかもしれないけど、“これが私です!“って堂々と言えることのひとつなんじゃないかなって思う」
N「素敵という言葉しか出てこない…。もうRIKACOさんはオシャレを伝える職人だと思う!」
R「それ最高の褒め言葉だね(笑)。人生って全部繋がってくるから、和香もこれから子どもを産んで、自分がこのままヨガをやり続けていたらそれを子どもが見て大きくなった時に一緒に感じているものがあるかもしれないよね」
N「私が幼い頃、母が絵画教室をやっていたからそこで遊んでいたんです。でも教室が全然儲からなくて。近所の人を呼んで材料を集めて常に研究していたんですが、お菓子代の方が高いんじゃないかなってくらい(笑)。そんな親の背中を見て育ったんですが、そこから学ぶことがすごくあるんです。今のヨガを教えるスタンスにも通じるというか…。だからRIKACOさんの息子さんとの話を聞いてとても感動しました」
R「和香が生徒に教えるときのスタンスはそこからきていたんだね。でも、もうスタイルブックを作るエネルギーは残ってない(笑)」
N「次は10年後ですね(笑)。RIKACOさんが昔履いていたリーバイスの501を今も大切に持っているように、私も服は捨てれない方なんです(笑)。でも全部とっておく訳にはいかないから整理しなきゃと思うんですがなかなかできず。RIKACOさんは断捨離しますか?」
R「私は断捨離しているんだけど、とっておくものと処分するものと線引きをどこでするかだよね。これはとっておきたいものとか、とっておいて価値が出るものってはっきりしてくるじゃない。例えばシャネルのバッグはとっておいてもビンテージとして価値があるなとか。だからいらないものはどんどん売って、キャッチ&リリースをうまくするってことじゃない?」
N「それは自分のアンテナで判断するんですか?」
R「そうだね」
N「やっぱり職人だから、先見の明があるんだ(笑)」
R「コレはとっておくけどこれは手放してもって、いらないものは処分して、新しく欲しいものを増やせばいいじゃない」
N「それって審美眼がないとですね。根拠がちゃんとないと、がらくたになる可能性もあるし。研ぎすまされた自分のセンスや価値観があるからだと思います」
R「“ストリート出身”…と言うと悪者みたいなんだけど(笑)、ストリートで生きてきたし、後輩もみんなストリートだから、その情報力っていうのが審美眼に繋がっているのかもしれない」