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Culture Editor's Post

サイ・トゥオンブリーの写真
-変奏のリリシズム- @DIC川村記念美術館

book cytwombly photograph

 

4月にはじまった展覧会「サイ・トゥオンブリーの写真-変奏のリリシズム-」も、いよいよ8月28日(日)まで。会場となっている千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館はいま、緑が美しい季節です。

サイ・トゥオンブリー(1928-2011)はアメリカに生まれ、ニューヨークで活動した後にイタリアへ移住。39歳から晩年までをローマで過ごした芸術家。81歳でルーブル美術館に青い天井画を描くなど、生涯を通してアートに取り組まれた巨匠です。ちょっと前に原美術館では、彼の紙の作品をまとめた展覧会をやっていましたね。

今回、川村記念美術館で紹介されている作品のメインは絵画や彫刻だけではなく、ポラロイドカメラで撮影された写真。1951年(はじめて個展をした頃)から60年間で撮影された約100点が展示されています。私は「写真集を見る」→「実物を見る」という順番だったのですが、この写真集、美術館で購入すると特別価格で手に入るとのこと。一般書店では4,104円(税込)、会期中にミュージアムショップ店頭で購入すると2,800円(税込)。

ミュージアムの茶室では、この展覧会をイメージして村上製菓所が手がけているオリジナル和菓子も。ぐるりと一周したあとにここで一息。回想するともう一度作品を見たくなって、再びじっくり2周するほど、サイ・トゥオンブリーの世界にのめり込みました。作品の力はもちろんなのですが、東京を離れた郊外で、自然に包まれた広大な空間だったというのも頭の中をからっぽにしてくれて、よかったです。

そして帰宅後、復習。写真集もいいですが、プリントを目の前にしたときの感覚はやっぱり特別ですね。みなさまもぜひ。都内在住者にはちょっと遠くの美術館ですが、いつもと違う気持ちでアートと触れ合えますよ。

そして行かれる方、レストラン「ベルヴェデーレ」のサイ・トゥオンブリー特別メニュー(8月は、彼が移住後に結婚して第一子を育てた土地、ローマがテーマ)が素敵なのですが、ランチタイムはとっても混むのと、遅い時間にいくと完売してしまうので、早めに行くのがおすすめです。

サイ・トゥオンブリーの写真-変奏のリリシズム-
会期/2016年4月23日(土)-8月28日(日)
開館時間/9:30〜17:00 (入館は16:30まで)
休館日/月
主催/DIC株式会社
特別協力/ニコラ・デル・ロッショ財団、ニコラ・デル・ロッショ・アーカイブ、サイ・トゥオンブリー財団
後援/千葉県、千葉県教育委員会、佐倉市、佐倉市教育委員会

Profile

新村有希子(Yukiko Shinmura)ウェブ・エディター、エディター。服飾専門学校卒業後、『MilK japon』編集部でキッズファッションのスタイル提案とビジュアル製作を経験し2012年より女性誌へ。『Numero TOKYO』ウェブサイトのディレクションと本誌編集に携わる。服や人、本や映画を切り口にした東京カルチャーのトレンドを配信中。野口強の『最近どうよ?』、米原康正の『東京文化人類学』、峰なゆかの『ふんいき美人ちゃん』などの連載を担当。「mame」に恋して6年目。休日の愉しみは古着屋巡り。

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