前回は大竹伸朗さんの作品を追っかけましたが
今回は、ドクメンタの他の展示作品もざざっとダイジェストで紹介します。
誌面で紹介しきれなかった作品盛りだくさんの番外編。
でも、これでも、地図を片手に見て回っても、全部は見切れなかった。宝探し的な探検作業でした。
本誌9月号でも詳細しているLlyn Foulkesさん。何やらすごい楽器があるなと思ったら、
彼が1人でこの楽器を叩き、吹き、鳴らし、歌うという何役をもこなし、しかもかなりの腕前でした。
休憩中。
彼は楽器を作ってパフォーマンスするだけでなく、絵画?コラージュ作品も展示していました。
上のほうに佇む人影は、ミッキーマウスらしきもの。
絵の上にタオルが貼付けられ、自画像のような老人男性とその隣で横たわる老婆の姿が印象的です。
同じく誌面でもインタビューを掲載しているアーティスト、Goshka Macugaさんの作品は、最初完全に写真だと思って見て、危うく流してしまいそうになったのですが、ただの写真がこんなメインのフロアにあるはずない、と思い直し、至近距離から見てみたら、、この写真の正体が判明しました。なんと、ほらっ、タペストリー。本誌でもそう伝えてますが、写真からはそれは理解できないと思うので、タネ明かし的なお写真をひとつ。
よくぞここまで再現できるなとその技術にもアッパレでした。作品についてのもっと深いお話は本誌にて。
ドクメンタは町中至るところが作品展示の会場になっているのですが、その一つに、自然科学博物館がありました。
海外に行ったら必ず見たいもののひとつに、博物館、動物園というのがあるのですが、展示の仕方もそれぞれで楽しいですよ。
ほらっ
マンモスの親子まで。よくできてます。
窓の外にだってもちろん…
で、本筋に戻してここに展示されている作品はこれまた本誌でも紹介していますが…
実際の植物が入った、側も樹木でできた本の形状をした植物標本のようなMark Dion作品。
こういうコーネルの箱のように、箱の中の小宇宙的な作品は昔から好きでつい見入ってしまいます。
本のアイデアとしても装丁のアイデアとしても素敵です。
こういう標本的な流れでは、こんな作品もありました。けっこう横幅のあるショーケースにズラリと並ぶ
抜け殻君たちも立派な作品です。
Yan Leiさんという作家の絵画が所狭しと飾られつる下げられている部屋、、全部を見ようとすると大変。
でも、あっというおなじみの方々を続々発見。
引き出しを引っぱりだしたら、こんなところから、あれま…。
そして、場所を移し、ローカル線のカッセル駅に行くと、今夜行われるレセプションパーティの準備中。
駅構内でパーティです、さすが。
で、横の倉庫では、こちら。本当によくできていて、全部木製。配線フェチのようにここだけ撮影しまくりました。
よくここまでのしなやかなカーブを再現したなと。
現在は使用していないホームにはブラインド祭り。まあ、当然のこのまま下がっているだけではないよな、、と思ったら、
案の定、突然、バタバタ、ジーッとあがったりさがったり一斉にし始めました。
最後に、取材をしたGoshkaさんが、何かおすすめはとたずねた知人に対して、見ておいたほうがいいといっていた
作品を発見しました。でも、これまた一瞬わからないただの廃品の山。
でも、ここに廃品の山をそのまま放置するわけなさそうだと思ったら、、廃品に混じって、馴染んで真新しいコンクリートのような白い塊が…。もしや?よくよく見ると、
50メートルぐらい続く(言い過ぎかも?)ゴミの山のところどころにコンクリの塊が置かれている。これが作品でした。
スケールでかいです。
ちなみに、この白いコンクリの彫刻の元ネタは…こちらの廃品のようです。
駅の展示も見学し終わり、カッセルを発つという夜。
空には虹。素敵な滞在の締めくくりでした。
次は、取材ついでにアートをテーマに観光した内容をちょろっと…レポートするかもです。