代表的な銀塩写真作品のひとつ『海景』他公開。杉本博司個展 | Numero TOKYO
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代表的な銀塩写真作品のひとつ『海景』他公開。杉本博司個展

Hiroshi Sugimoto Bay of Sagami, Enoura 2022 gelatin silver print ©︎ Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
Hiroshi Sugimoto Bay of Sagami, Enoura 2022 gelatin silver print ©︎ Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

幅広い領域での制作と多彩な才能で日本の現代美術を代表する作家のひとり、杉本博司。東京国⽴近代美術館で開催中の展示にあわせ、ギャラリー⼩柳(東京・銀座)にて初期代表作『海景』全作品を一堂に展覧する個展が開催中だ。

写真、建築、造園、彫刻、舞台芸術、書とさまざまな領域に活動を広げる杉本博司。その芸術原点は半世紀にわたってこだわり続けてきた「銀塩写真」にあるという。初期作のひとつ『海景』は、⽔平線を中⼼に海と空だけで構成されたミニマルな画⾯であり、杉本の銀塩写真術だけが可能とする無限の階調によって⽣み出され、その静謐な世界は⼈間の視覚の限界を超えるものである。

Hiroshi Sugimoto Bay of Sagami, Enoura 2025 gelatin silver print ©︎ Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
Hiroshi Sugimoto Bay of Sagami, Enoura 2025 gelatin silver print ©︎ Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

現在杉本は、東京国⽴近代美術館で「杉本博司 絶滅写真」展を開催。写真作品で構成する美術館での個展としては、2005年森美術館での「杉本博司 時間の終わり」以来となり、「絶滅」をテーマに銀塩写真というメディアの終焉から⼈類⽂明の絶滅までをも⾒据えた、杉本の作品世界を展覧する⼤回顧展となった。

(参考)東京国立近代美術館で「杉本博司 絶滅写真」展開催

東京国⽴近代美術館での展示にあわせ、ギャラリー小柳では「杉本博司 海景 江之浦|前写真、時間記録装置」を開催。江之浦測候所から撮影された『海景』の全作品を⼀堂に展覧、また杉本⾃⾝が蒐集した化⽯を撮影し、プラチナプリントで制作した『P.P.T.R.D.』シリーズを展示する。

「古代⼈が⾒ていた⾵景を、現代⼈も⾒ることは可能なのだろうか」という⾃らの問いに答えて、太古から変わらない空と海の⾵景を映し出し、⼈類の意識の始まりをたどる『海景』。そして、人類の発⽣よりはるか昔に過去を正確に記録していた媒体である化⽯を「写真以前の時間記録装置である」として再び写真に定着させた『P.P.T.R.D.』(Pre-Photography Time-Recording Device)シリーズ。いずれも杉本作品の真骨頂に触れられるはずだ。「杉本博司 絶滅写真」展とあわせ、ぜひお見逃しなく。

Hiroshi Sugimoto Bay of Sagami, Enoura 2026 gelatin silver print ©︎ Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi
Hiroshi Sugimoto Bay of Sagami, Enoura 2026 gelatin silver print ©︎ Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi

「杉本博司 海景 江之浦|前写真、時間記録装置」
会期/2026年7月4日(土)〜9月12日(土)
会場/ギャラリー⼩柳
住所/東京都中央区銀座 1-7-5 ⼩柳ビル 9F
時間/12:00〜19:00
休廊/日、月、祝日および夏期休廊(8月9日〜17日)
URL/gallerykoyanagi.com/exhibitions/sugimoto_seascapes_pptrd/

Text:Akane Naniwa

 

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