
日本を代表する現代アーティスト・宮島達男らによる、東日本大震災の記憶の継承を目的としたアートプロジェクト「時の海 – 東北」を紹介する展示が行われている。東京のブルネロ クチネリ表参道店内のCASA CUCINELLI TOKYO アートスペースにて、2026年12月31日(木)まで。
LEDを用いた作品で世界的な評価を得る現代アーティスト・宮島達男。数字の9から1までのカウントダウンを繰り返すデジタルカウンターの明滅を通して、生命や時間、人と人との関係性を表現してきた。近年は、東日本大震災の経験と記憶を未来へ継承し、新たな東北の創造を目指す「時の海 – 東北」プロジェクトにも力を注いでいる。
本展は、その「時の海 – 東北」プロジェクトへの支援を目的とした展覧会であり、会場ではファンドレイジング作品の展示販売を行う。宮沢にとって初期のLED作品であり、1988年に初めて発表された『Sea of Time』の名を受け継ぐ本プロジェクトでは、東北に生きる人々や東北に思いを寄せる3000名との協働による作品『Sea of Time – TOHOKU』の制作が進められている。作品に用いられる3000個のデジタルカウンターが、参加者それぞれが定めた秒数によって異なるリズムで明滅し、個々の思いを宿しながら瞬き続けるという。

なお本プロジェクトは、建築家の田根剛やグラフィックデザイナーの長嶋りかこ、プロジェクトディレクターの嘉原妙のほか、地域の人々によってチームが構成されており、2029年には、福島県富岡町の海を臨む場所に、『Sea of Time – TOHOKU』を常設展示する「時の海 東北 美術館」の開館を予定している。
構想から10年以上をかけて丁寧に進められてきた「時の海 – 東北」プロジェクト。その想いに触れることができるこの機会を、ぜひお見逃しなく。

※掲載情報は6月20日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
INCONTRO CON L’ARTISTA -「時の海 – 東北」プロジェクト 現代美術家 宮島達男
会期/前期:2026年5月31日(日)〜8月31日(月)、後期:9月5日(土)〜12月31日(木)
会場/ブルネロ クチネリ表参道店 B2F CASA CUCINELLI TOKYO アートスペース
住所/東京都港区南青山3-17-11
料金/無料
時間/11:00〜20:00
休館/9月1日(火)〜4日(金)
TEL/03-6434-9520
URL/brunellocucinelli.com/
Text:Manami Abe
