
ISSEY MIYAKE(イッセイ ミヤケ)で企画に携わる傍ら、スープを探求するデザイナーの遠山夏未がディレクターを務める展覧会が開催中。スープを手がかりに、衣食住と身体の関係を見つめ直す「スープはいのち」展は、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2にて、2026年8月9日(日)まで。
デザイナーの遠山夏未は、ISSEY MIYAKEで衣服のデザインを担う一方、「スープ」に着目し、探求を深めながら実践を重ねてきた。命を守り育む基本的な営みとしての衣食住を、いずれも身体の外側と内側から「身体を包む行為」として捉えてきたからだという。そんな遠山がディレクションを手がける異色の本展「スープはいのち」は、スープを入り口に衣食住の根源をあらためて見つめ直す試みだ。

見どころの一つは、0.9パーセントの塩分濃度の水で満たした器と、天井から垂らした蚕の糸で構成される作品『はじまりのスープ』。本作について遠山は、「羊水の塩分濃度は、人が『おいしい』と感じるスープと同じ0.9パーセント。うま味成分であるグルタミン酸も豊富に含まれています。つまり私たちは、お腹の中にいるときから、すでに“おいしいスープに包まれていた”のです」と語り、胎内の記憶を想起させる没入型のインスタレーションであると説明する。

さらに、3人の映像作家によるインスタレーションにもご注目を。映像作家の岡本憲昭が陶芸家・二階堂明弘の野焼きの器を通してスープの原初的な風景を捉えた作品や、サウンドデザイナーの岡篤郎が陶芸家・木村肇の器を用いた作品、野菜がスープやテキスタイルへと変化する過程を映した映像作家・林響太朗の作品を展示。加えて、絵本作家でありアーティストの田島征三による本展のための描き下ろしのイラストや、料理研究家・辰巳芳子の言葉なども奥行きを添える。
スープから広がる衣食住の風景を、ぜひ五感で味わってみて。
※掲載情報は4月16日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
企画展「スープはいのち」
会期/2026年3月27日(金)〜8月9日(日)
会場/21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
住所/東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン
料金/一般 1600円、大学生 800円、高校生 500円、中学生以下 無料
時間/13:00〜18:00
休館/火曜日(但し、5月5日は開館)
TEL/03-3475-2121
URL/www.2121designsight.jp/program/soup/
