パルコ(PARCO)は、2025年Summerシーズン広告を発表。今年1月に公開されたSpringシーズンに続いて、中国出身のクリエイティブディレクター、レスリー・チャンが手掛けたオリジナルムービーとイメージビジュアルが公開された。
前回、日本企業としてパルコが初めて広告に起用したことでも話題となったレスリー・チャンは、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)、プラダ(Prada)、メゾン・マルジェラ(Maison Margiela)、バイレード(Byredo)等、世界の名だたるブランドのキャンペーンを手掛ける中国出身の写真家/クリエイティブディレクター。「Forbes 30 Under 30」(『フォーブス』誌が選ぶ世界を変える30歳未満の30人)や2018年British Fashion Awards「New Wave: Creatives」(ファッション業界で最も注目すべきクリエイター100人)に選出されるなど、ジャンルやシーンを横断して活躍する中国屈指のイメージメーカーとして、その名を国内外に轟かす。
今回、公開されたSummerムービーは、伝統と新しいものが混じり合う1990年代の上海を舞台にした物語の完結編。手紙を通した男女2人の瑞々しいやり取りを描いたプロローグ(『春叙』)に続き、中国語で”夏の出会い”を想起させる造語『夏遇』と題された本作では、物語のエンディングとして二人の出会いが描かれている。状況を説明するセリフやナレーションは一切なく、蝉しぐれが降り注ぐ美しい田園風景をロケーションに、昼下がりから夕暮れ時にかけての時間の移り変わりと男女それぞれのイノセントな眼差し、そして喜びに満ちた出会いの瞬間を抑制を効かせた演出で詩的に表現した。
クリエイティブディレクションを担当したレスリー・チャンは、本作品のインタビューにおいて「最近、繊細な感情や感動を覚えた瞬間はありましたか?」との問いに対し、「撮影・編集を終えて、春と夏の2本の映像を音楽とともに、はじめて全編通して見たときに、とても感動しました。それは単に、自分がつくり手であるという感覚を超えていて、まるで自分自身が本当にこの幻想的な瞬間を生きていたかのように感じた瞬間でした。」と回答。
自身にとっても、特別な体験であったことを、述懐している。
“あなたの日常は、とても美しい。”という、コンセプトの一文からも分かるように、普段忘れがちな日常のなかにある美しいもの、幸せなもの、嬉しいことにそっと光を当て、あらためて日常への祝福を見出すストーリーは、情報過多な時代ではぐっと胸に響く。
現在、パルコの特設サイトおよびYoutubeチャンネルでは、前・後編併せて公開中となっているので、未視聴の方はまず前編の『春叙』からチェックを!
PARCO 2025 シーズン広告 特設サイト
URL/https://parco.jp/style/