
2025年で第13回を迎える「KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭」が、4月12日(土)から1ヶ月間、京都の街を舞台に開催。「HUMANITY」をテーマに、世界中から今見るべき写真作品が集結する。
日本屈指の国際写真フェスティバル「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。寺院など京都を象徴する名所、現代的な空間や街中にて展開され、毎年多くの注目を集めてきた。
2025年のテーマは「HUMANITY」。戦争、ジェンダー、アイデンティティ、感情、コミュニティ、つながり、自然、痛み、愛といったさまざまな視点からテーマを探る展覧会が開催されるという。
いくつか見どころを紹介したい。
まずはインドのバンガロールを拠点とし、さまざまな役柄に扮して示唆に富んだ物語を作り上げるフォト・パフォーマンスやステージド・フォトの創作で知られるプシュパマラ・N。皮肉とユーモアを交えながら、歴史上のさまざまなインド人像を再現したシリーズを、京都文化博物館 別館にて公開する。

沖縄を拠点に制作活動を続け、沖縄をめぐる人物を中心に人々に密着した作品を制作する石川真生。1970年代に黒人兵だけが集まるバーで働きながら、当時の沖縄をシャッターに収めた最初期作『赤花』と現在進行中の最新作が公開となる。
また京都で道ゆく人に声をかけ撮影したポートレイトから作品を制作したJRは、京都駅を会場に写真壁画というユニークな企画で発表。KYOTOGRAPHIEが街中へと広がっていく様相が伺えるだろう。
またKYOTOGRAPHIEがキュレーションする土田ヒロミらによるグループ展「Little Boy(会場:八竹庵(旧川崎家住宅))も見逃せない。作品の詳細は会場にて発表される予定だが、原爆投下より80年が経つ今、考えるべき問題を提示するという。
そのほかアダム・ルハナ、イーモン・ドイル、エリック・ポワトヴァン、グラシエラ・イトゥルビデ、劉 星佑、甲斐啓二郎、レティシア・キイ、リー・シュルマン&オマー・ヴィクター・ディオプ、マーティン・パー、𠮷田多麻希と計14組のアーティストが146の会場で作品を展開する。



会期中は関連イベントや、超芸術トマソンに関する作品が展示されるアソシエイテッドプログラムなど、さまざまなプログラムが開催。またサテライトイベントとして京都中のギャラリーでひらかれる公募型写真祭「KG+」は、120会場150を超える展覧会が開催され、過去最大規模となる。4月12日(土)より、京都の街が写真で彩られる1ヶ月となりそうだ。詳細はウェブサイトにて要チェックを。

※掲載情報は4月12日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2025
会期/2025年4月12日(土)〜5月11日(日)
料金/パスポートチケット:一般6,000円、学生3,000円
URL/www.kyotographie.jp/