写真家・長島有里枝の現在地、「ガレージセール」展@MAHO KUBOTA GALLERY | Numero TOKYO
Art / News

写真家・長島有里枝の現在地、「ガレージセール」展@MAHO KUBOTA GALLERY

©︎Yurie Nagashima
©︎Yurie Nagashima

写真家・長島有里枝による個展「ガレージセール」が、東京・外苑前のMAHO KUBOTA GALLERYにて開催。会期は、2025年3月21日(金)〜4月26日(土)まで。

長島有里枝 『Idol collage (Self-portrait with Aya)』 (2016-2025年)
長島有里枝 『Idol collage (Self-portrait with Aya)』 (2016-2025年)

2020年以来、同ギャラリーにおける3回目の個展となる本展。長島のまなざしは一貫して身の回りの大切なもの、自分自身、家族、ペット、友人や仕事仲間、日常の時間、そして親しい他者とのコミュニケーションに関わるものに向けられてきた。

長島有里枝 『Idol collage on Bull thistle』 (2017-2025年)
長島有里枝 『Idol collage on Bull thistle』 (2017-2025年)

本展では、自身の愛猫・愛犬を捉えた新作のモノクロプリントや彫刻をはじめ、日常生活や家事の場面を切り取った「家庭について/about home」のシリーズや、アメリカ各地でカメラにおさめた植物のシリーズ「wild flowers」 など、これまで同ギャラリーで発表してきた作品に長島の手焼きプリントのコラージュや鉛筆のドローイングを加えて再構成し、新たな作品として展示する。

長島有里枝 『G lying on so-fa』 (2019年)
長島有里枝 『G lying on so-fa』 (2019年)

本展にあたり、「手を動かして制作をしたかった」と語る長島。新作のモノクロプリントは自身が暗室に入ってプリントし、これまで「長島有里枝 ケアの学校」や「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」(2024年、国立西洋美術館)で制作プロセスを公開してきた愛犬の木彫作品が、さらに進化した形で展示される。

セルフポートレイト、静物、動物、風景――。これらは長島にとってかけがえのないテーマであると同時に、18世紀の女性アーティストたちが社会的な制約の中で選ばざるを得なかった数少ないモチーフでもあった。
長島がこれらのテーマにどのように向き合い、新たな表現へと昇華させてきたのか。この機会にぜひ体感してみたい。

※掲載情報は3月29日時点のものです。
開館日時など最新情報は公式サイトをご確認ください。

「ガレージセール」
会期/2025年3月21日(金)〜4月26日(土)
会場/MAHO KUBOTA GALLERY
住所/東京都渋谷区神宮前2-4-7
休館日/日、月
URL/https://www.mahokubota.com/ja/exhibitions/4794/

Text : Akiko Kinoshita

Magazine

MAY 2025 N°185

2025.3.28 発売

Live Romantic

ロマンスを咲かせよう

オンライン書店で購入する

f