Chim↑Pom from Smappa!Groupが、歌舞伎町「王城ビル」で新プロジェクトを始動
東京・新宿 歌舞伎町のシンボル的建造物である、王城ビルの今後のあり方を考える「歌舞伎町アートセンター構想委員会」が発足。プロジェクトの第一弾として、アーティストコレクティブChim↑Pom from Smappa!Group による「ナラッキー」が開催される。2023年10月1日(日)まで。
アジア最大の繁華街・歌舞伎町で強烈な違和感を放ち、れんが積みの洋風な城を模した独特のデザインで圧倒的な存在感を放つ王城ビル。1964年の竣工以来、名曲喫茶やキャバレー、カラオケ店、居酒屋など、時代とともに業態を変化させ、2020年3 月まで営業を続けていた。
この王城ビルが街と人をつなぐ交流の場として、そして歌舞伎町のアートハブとしての役割を担うためにはどのような機能が必要かを検討・提案する目的で、このたび「歌舞伎町アートセンター構想委員会」が発足。委員会からの提案によるプロジェクト第一弾として展示を行うことになったのが、アーティストコレクティブのChim↑Pom from Smappa!Group。
彼らはこれまでに歌舞伎町を舞台にした個展やイベント、「ウェディングデモ」と題された結婚パーティなどを開催し、この地を重要な活動拠点としてきた(※1、2)。今回は王城ビル所有者の大星商事と共同で、プロジェクト型展覧会「ナラッキー」を実施する。
(※1)参考記事:Numero.jp「Chim↑Pomが歌舞伎町 で、レストランをオープン!?」
(※2)参考記事:Numero.jp「アート巡りも楽し! 新・超高層エンタメ複合施設「東急歌舞伎町タワー」」
本プロジェクトでは、約30年もの間閉ざされてきた王城ビルのある空間を活用。歌舞伎町が持つ土地の文脈から拾い上げた「奈落」をテーマに、新作インスタレーションを制作して常設設置を行うという。本展「ナラッキー」は、本作のお披露目を兼ねて、パフォーマンスや音楽などと絡めた展覧会として開催されるもの。
また、今年で3回目の開催を迎える「歌舞伎超祭」とのコラボレーションにも注目。ドラァグクイーンやポールダンサー、バーレスクダンサー、車椅子ダンサーらによるパフォーマンスが見どころだ。
会期中のレストランやショップなどもChim↑Pom from Smappa!Groupが手がける本展は、まさに一カ月限定の“Chim↑Pom from Smappa!Group 美術館”といえる一大イベント。この機会をぜひお見逃しなく!
※掲載情報は9月6日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
ナラッキー Chim↑Pom from Smappa!Group
会期/2023年9月2日(土)〜10月1日(日)
会場/王城ビル
住所/東京都新宿区歌舞伎町1−13−2
料金/大人 2000円、学生 1500円(併設されるレストランは入場無料)
時間/15:00~21:00(入館は20:30まで)
※1Fレストランは22:00まで営業
休館/火曜日
URL/www.hellonaraku.com/
Text : Manami Abe