片山真理の新作「leave-taking」シリーズが公開
本誌でも注目のアーティスト、⽚⼭真理が新作シリーズ「leave-taking」を発表。東京・銀座のAkio Nagasawa Gallery Ginzaにて開催の個展にて公開する。合わせて同社より作品集も刊行。
自らの身体を模した手縫いのオブジェ、ペインティング、コラージュのほか、それらの作品を用いて細部まで演出を施したセルフポートレイトなど、多彩な作品を発表している⽚⼭真理。国内外での展示の数々や「2020年第45回⽊村伊兵衛写真賞」受賞などめざましい活躍を見せており、本誌でも大注目のアーティストだ。
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本展では、全て新作となる「leave-taking」シリーズより作品を公開。また開催にあわせ、作品集『Mother River Homing』をAkio Nagasawa Publishingより刊行される。
実は、『cannot turn the clock back – gift』を最後に、オブジェ制作から離れていたという片山。故郷近くを舞台にした新たな制作をする一方、海外での個展や国際展の参加など、外に向かうことや過去作と向き合う機会が多くなっていた。「身体あっての制作」という自覚と希望をもちつつ、「身体」に求められる「正しさ」の逆風も感じていたという。
「世の中は『正しい⾝体』にフィットするようできている。わたしにとってのオブジェは、そんな『正しい⾝体』の代⽤品だった」と語るように、オブジェにおける「作品」という存在価値を「正しい身体」と等しいと捉えた片山。本展で公開の「leave-taking #010」は、「オブジェに対する飽和した愛と憎しみ」を映し出すようなシリーズだ。
自身の身体とともに表現を続ける片山真理。その新たな一幕にぜひ注目を。
※掲載情報は12月17日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。
⽚⼭真理「leave-taking」
会期/2021年12⽉4⽇(⼟)〜2022年2⽉19⽇(⼟)
会場/Akio Nagasawa Gallery Ginza
住所/東京都中央区銀座4-9-5 銀昭ビル6F
時間/11:00〜19:00(⼟曜のみ13:00〜14:00⼀時休廊)
休廊/日・月曜、祝日、12月28日(火)〜1月8日(土)
URL/www.akionagasawa.com/jp/exhibition/mari-katayama-leave-taking/
Text:Akane Naniwa