作品を通して知られざる京都を楽しむ、アートフェスティバルが開幕 | Numero TOKYO
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作品を通して知られざる京都を楽しむ、アートフェスティバルが開幕

Ryoji Ikeda, data-verse 1 © Ryoji Ikeda Studio 2020 ALTERNATIVE KYOTO 2020 Artspace of the Light
Ryoji Ikeda, data-verse 1 © Ryoji Ikeda Studio 2020 ALTERNATIVE KYOTO 2020 Artspace of the Light

豊かな土壌を持ち、歴史と文化を育んできた京都。観光地としてよく知られる京都市から離れ、「海の京都」や「森の京都」などと称される京都府内6つのエリアに展開するアートフェスティバルが2021年9月24日(金)より開催中だ。

京都府内広域にわたり「海の京都」「森の京都」「お茶の京都」と称し、各エリアの歴史や⾵⼟、有形⽂化財や 名勝、景観、豊かな⾃然や⽣活⽂化等を題材としたアートプロジェクトを展開してきた京都府。この度、国内外で活躍する気鋭のアーティストたちによる京都府域展開アートフェスティバル「ALTERNATIVE KYOTO−もうひとつの京都−想像⼒という〈資本〉」が開催。地域文化や最先端テクノロジーを融合させた作品など、現代アートを通して知られざる京都を堪能できるプロジェクトだ。 本プロジェクトには、6つのエリアを会場に、25組のアーティストが参加。 中でも、「海の京都」と称される宮津・天橋立エリアでは、豊かな自然や文化財を活用し、宮津の歴史を、光や映像、音を用いたデジタルアートで幻想的に演出する。かつて疫病流行の収束を願って建てられた国分寺跡には、ヤノベケンジによる『ラッキードラゴン』を設置。池田亮司や、原摩利彦+白木良によるビジュアルインスタレーションも見逃せない。

ヤノベケンジ『Lucky Dragon』2009
ヤノベケンジ『Lucky Dragon』2009

「森の京都」とされる福知山エリアでは、「光」をテーマにした2組のアーティストが参加。出展アーティストの1組である山中suplexは、東京・目黒のギャラリー、LEESAYAにて開催された「血の塩/Salt of the Blood」と2部構成となる展覧会「余の光/Light of My World」を予定。商店街内にある廃ビルを会場に、新進気鋭のアーティストらによる平面作品が集う。

(参考)注目の共同アトリエ「山中suplex」が東京に初上陸!

そのほかにSIDE CORE、ヒスロム、石川⻯一、ANOTHER FARMなど気鋭のアーティストが勢揃い。会期や時間、休館日などは各エリア・会場によって異なるためウェブサイトを確認しながら、「もうひとつの京都」を楽しんで。

『岬のサイクロプス』2019、大京都 2019 in 京丹後
『岬のサイクロプス』2019、大京都 2019 in 京丹後

※掲載情報は10月1日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

「ALTERNATIVE KYOTO−もうひとつの京都−想像⼒という〈資本〉」
会期/2021年9⽉24⽇(⾦)〜11⽉7⽇(⽇)
時間/金・土・日・祝のみ公開 ※11月4日(木)は臨時公開 ※詳しい時間や休館日などは会場によって異なるためウェブサイトを要確認
会場/京都府内6エリア
入場料/無料(⼀部⼊園料が必要)
URL/alternative-kyoto.jp

Text:Akane Naniwa

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