草間彌生&竹川宣彰の二人展 「Summer Show」 | Numero TOKYO
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草間彌生&竹川宣彰の二人展 「Summer Show」

展示風景より。「Summer Show」(2021年)オオタファインアーツ(東京) Courtesy Ota Fine Arts
展示風景より。「Summer Show」(2021年)オオタファインアーツ(東京) Courtesy Ota Fine Arts

現代アーティストの草間彌生と竹川宣彰による二人展が開催中。東京・六本木のオオタファインアーツ東京にて、2021年9月25日(土)まで。

草間彌生と竹川宣彰による展覧会「Summer Show」が現在開催されている。1979年の色紙作品から最新のペインティングまでを展示する草間と、2017年から取り組んでいるオリンピックをテーマしたシリーズの新作を公開する竹川。それぞれに、時間をかけて成熟した作品の軌跡をたどる試みとなる。 会場となるオオタファインアーツ東京では、先日、草間の個展「私のかいたことばに あなたのナミダをながしてほしい」が開催されたばかり。1979年から制作を続け、今や作品数が800点を超える「わが永遠の魂」シリーズの最新作がお目見えした前展だったが、このたびの二人展では1979年からの多様な作品が公開される。

草間彌生『森の中』(1980年)© YAYOI KUSAMA Courtesy Ota Fine Arts
草間彌生『森の中』(1980年)© YAYOI KUSAMA Courtesy Ota Fine Arts
一方の竹川宣彰は、陶器で制作した猫たちの『猫オリンピック(観客席)』(2019年)や、ユーモアを交えて日本の政治に切り込んだ『オリンピア 2020:健康的な死者たちの祭典』(2017-2021年)の最新作を展示。これらは、リオデジャネイロオリンピックの閉会式を受けて制作をスタートした一連の作品となる。
竹川宣彰『猫オリンピック (観客席)』(2019年)© Nobuaki Takekawa Courtesy Ota Fine Arts
竹川宣彰『猫オリンピック (観客席)』(2019年)© Nobuaki Takekawa Courtesy Ota Fine Arts

そして現在、都内各所で開催中の「パビリオン・トウキョウ2021」(※1)では、草間のインスタレーション作品『オブリタレーションルーム』を渋谷区役所 第二美竹分庁舎で公開中。また、同会場では、竹川の立体作品『猫オリンピック:開会式』も展示され、こちらは東京・外苑前のワタリウム美術館による「水の波紋展2021」(※2)の展示作品となっている。

こちらもあわせてお見逃しなく。

(※1)参考記事:Numero.jp「都内各所に“建物”が出現!? 「パビリオン・トウキョウ2021」」
(※2)参考記事:Numero.jp「あの伝説の屋外展が再び……! 「水の波紋展 2021」開催」

 

※掲載情報は8月28日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

「Summer Show」竹川宣彰、草間彌生
期間/2021年8月17日(火)〜9月25日(土)
会場/オオタファインアーツ東京
住所/東京都港区六本木6丁目6−9 ピラミデビル
入場料/無料
時間/12:00〜18:00
休館/日・月曜日、祝日
TEL/03-6447-1123
URL/www.otafinearts.com

Text : Manami Abe

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