テキスタイルから江ノ電まで、 デザイナー藤原大のアート展 | Numero TOKYO
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テキスタイルから江ノ電まで、 デザイナー藤原大のアート展

世界的に活躍するデザイナー・藤原大(ふじわら・だい)のアート作品に注目した個展が開催中。神奈川県の茅ヶ崎市美術館にて、2021年9月5日(日) まで。

自然界に存在するものを創作の起点とし、最先端技術を駆使したクリエイションで世界的に高い評価を受けるデザイナーの藤原大。自然界の色を採取して色見本を作る“カラーハンティング”は藤原独自の手法として創作活動に用いられ、過去には東京・赤坂の21_21 DESIGN SIGHTにおける「カラーハンティング展 色からはじめるデザイン」(2013年)のディレクションなども行っている。

藤原大『海のカラーハンティング』(2018)
藤原大『海のカラーハンティング』(2018)
藤原にとって、国内の公立美術館で初めての展覧会となる本展では、デザイナーとして知られる藤原の新たな側面に光を当て、未発表作を含むアート作品を公開。100年先の人間と自然の関係性を常に見つめてきたという、藤原の思想を垣間見ることができる。 会場では、茅ヶ崎の鳥帽子岩をカラーハンティングした『茅ヶ崎シャツ』や、草原で抜け落ちた動物の毛や大地の草、地下鉄に落ちている人毛やガムの包み紙などを掃除機で集めて作るセーターのシリーズより、本展のために作られた『茅ヶ崎セーター』のほか、ドローンなどを駆使して布にパターンを描いた作品なども展示。 また、カラーハンティングの手法を用いて国内外の企業と手がけたデザインなどもあわせて公開される。
藤原大『ゴミが糸になる/草原のセーター、都会のセーター』(2017〜)
藤原大『ゴミが糸になる/草原のセーター、都会のセーター』(2017〜)
価値観の変換を促す画期的なアイデアとものづくりで、人の感性を揺り動かし続ける藤原の作品。作品から発せられる未来への想いを、ぜひ会場で感じてみたい。

※掲載情報は8月2日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

human nature Dai Fujiwara 人の中にしかない自然 藤原大
会期/2021年7月17日(土)〜9月5日(日)
会場/茅ヶ崎市美術館(エントランス、展示室 1・2・3)
住所/神奈川県茅ヶ崎市東海岸北1-4-45
料金/一般 800円、大学生 600円、高校生以下 無料
時間/10:00〜17:00
休廊/月曜日(但し8月9日は開館)、8月10日(火)
TEL/0467-88-1177
URL/www.chigasaki-museum.jp

Text : Manami Abe

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