ホンマタカシによるキノコをテーマにした作品展 | Numero TOKYO
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ホンマタカシによるキノコをテーマにした作品展

写真家・ホンマタカシによる、“キノコ”をテーマにした写真展「New mushrooms from the forest」が開催中。東京・六本木のTARO NASUにて、2021年8月7日(土)まで。

ホンマタカシ『Scandinavia #9』(2015) ©︎Takashi Homma Courtesy of TARO NASU
ホンマタカシ『Scandinavia #9』(2015) ©︎Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

小誌「ヌメロ・トウキョウ(Numero TOKYO)」を含むファッション雑誌や広告など幅広いジャンルで活躍する、日本を代表する写真家の一人・ホンマタカシ。
そのホンマがキノコを主題として撮影したシリーズ「その森の子供」の大判プリントを展示する個展が、TARO NASUで開催されている。

キノコを追い続ける背景には、2011年の東北地方太平洋沖地震によって引き起こされた福島第一原子力発電所事故がある。同年秋、東北〜中部地方の森に自生するキノコの摂取や出荷を日本政府が制限したのは、放射性物質を吸収しやすいキノコの性質に基づいたものだった。以来、ホンマは断続的に福島の森に入り、キノコを撮影するようになったという。

やがてその眼差しはスウェーデンやフィンランド、旧ソ連(現ウクライナ)のチェルノブイリにも向けられた。それだけでなく、キノコを愛した実験音楽家、ジョン・ケージが暮らしたアメリカのストーニーポイントにも赴いてキノコを撮影。これら4つの森で「キノコたちの微小な声に耳を澄ませ」て撮影された写真12点が、本展の会場に展示される。

ホンマタカシ『Chernobyl #22』(2017) ©︎Takashi Homma Courtesy of TARO NASU
ホンマタカシ『Chernobyl #22』(2017) ©︎Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

ホンマタカシ『Fukushima #1』(2012) ©︎Takashi Homma Courtesy of TARO NASU
ホンマタカシ『Fukushima #1』(2012) ©︎Takashi Homma Courtesy of TARO NASU

現在、写真集『Tokyo and my Daughter』完全版の刊行を記念した個展が開催中(※1)のホンマタカシ。それぞれに異なる視点を感じさせる展示として、ぜひチェックしてみたい。

(※1)参考記事:Numero.jp「ホンマタカシの名作写真集 完全版の刊行記念展」

 

※掲載情報は7月14日時点のものです。
開館日や時間など最新情報は公式サイトをチェックしてください。

ホンマタカシ「New mushrooms from the forest」
会期/2021年7月10日(土)〜8月7日(土)
会場/TARO NASU
住所/東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル4F
料金/無料
時間/12:00〜18:00
休廊/日・月曜日、祝日
TEL/03-5786-6900
URL/www.taronasugallery.com/

Text : Manami Abe

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