ホンマタカシ、片山真理、奥山由之らが審査員をつとめる、公募による写真アワード「Portrait of Japan」
ポートレイト写真の力を通じて、現代の日本を起点に生きる人たちの肖像を写し出す公募による写真アワードのプロジェクト「Portrait of Japan」が開催中。7月11日(日)まで、広く一般からポートレイト写真の応募を受け付けている。
「Portrait of Japan」は、フォトジャーナリズム界最古の歴史を有する雑誌『British Journal of Photography』などを刊行する英メディア「1854」が運営する写真アワード「Portrait of Britain」の日本版として、今回が日本では初めての開催となる。審査員をつとめるのは、ホンマタカシ、アレック・ソス、ヘレン・ファン・ミーネ、片山真理、奥山由之の5名の写真家だ。
今回のアワードは、パンデミック以降に撮影されたポートレイトの数々を通じて、いまの日本における多様な価値観を表現し、多文化共生社会への意識の情勢を目指すのだという。未曾有の事態に見舞われ、大転換機を迎えている私たちは、これからどんな未来を描いていけばよいのか。世界中の多くの人々が、それぞれの生き方やつながり、友人や隣人の大切さ、家族の有り様、国際社会などに思いをめぐらせてきた中で、何よりも雄弁に時代を語る多様な人々の写真は、東京の街頭に展示され、街ゆく観客にさまざまな問いを投げかけるはず。
審査員の1人、アレック・ソスは「ポートレイトとは、被写体にフォーカスしたものと思われがちですが、私が魅力を感じる点は写真家と被写体の間で交わされるエネルギーです。このエネルギーには、共感、混乱、対立、気まずさ、愛情など、さまざまな形があります。私にとって最高のポートレイトは、言葉では言い表せないほど複雑な写真家と被写体の関係を伝えるものです」と述べた。
自身や身近にいる大切な人、私たちの生活を支える働く日本人や在留外国人、コロナのために奮闘するエッセンシャルワーカーや生活の変化を余儀なくされている人たち、多様性を認め合う社会のために活動する人々……現代の日本をかたちづくる人たちの肖像を写真に捉えて、ぜひご応募を。
「Portrait of Japan」
応募期間/2021年6月15日(火)〜7月11日(日)
応募資格/年齢、国籍問わず、どなたでも
作品テーマ/現代の日本をかたち作る人々のポートレイト写真
2020年以降に撮影された日本に生きる人たちのポートレイト、または海外を拠点としながらも日本にゆかりのある人のポートレイトをご提出ください。
参加料/2,000円
応募方法/特設サイトよりお申し込み
特設サイトURL/https://portraitofjapan.com
審査員/ホンマタカシ、片山真理、ヘレン・ファン・ミーネ、奥山由之、アレック・ソス
グランプリ(5作品)/5名の審査員がひとり1作品ずつを選出。
各人に10万円を贈呈。特撮サイトでの作品のご紹介。屋外サイネージでの展示。
入賞(約50作品):特撮サイトでの作品のご紹介。屋外サイネージでの展示。
受賞作品の発表/8月中旬に特設サイトにて発表いたします。
屋外展示会期/2021年8月下旬〜9月上旬
屋外展示会場/東京都内各所の屋外サイネージ
主催/株式会社アマナ IMAプロジェクト
協賛/エムシードゥコー株式会社
協力/1854 Media
助成/公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
発起人/Sungwon Kim
Text:Chiho Inoue