渋谷慶一郎のアンドロイドオペラ『Scary Beauty』がUAEに上陸 | Numero TOKYO
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渋谷慶一郎のアンドロイドオペラ『Scary Beauty』がUAEに上陸

渋谷慶一郎が手掛けるアンドロイド・オペラ『Scary Beauty』がアラブ首長国連邦に上陸することが決まった。文化首都シャルジャで開催中の「Sharjah Academy for the performing arts」で、2020年1月31日(金)に公演されるという。

この公演はアラブ首長国連邦のシャルジャに拠点を置く現代美術および文化財団 シャルジャ・アートファンデーションが主催するフェスティバル”Inter-Resonance: Inter-Organics Japanese Performance and Sound Art”で上演されるもの。同フェスティバルには、東京都現代美術館参事・東京藝術大学大学院教授の長谷川祐子氏のキュレーションにより、田中泯、森山未來、毛利悠子、林 英哲、トモコ・ソヴァージュといった、日本を拠点に世界で活躍するアーティストたちも出演が決定している。

『Scary Beauty』は、AIを搭載したヒューマンアンドロイド・オルタ3が現地のオーケストラ「NSO Symphony Orchestra (UAE)」を指揮し、自ら歌うというコラボレーション企画で、現地でも話題に。コンセプト、作曲、ピアノを渋谷慶一郎が担当し、石黒浩(大阪大学教授)、池上高志氏(東京大学教授)がアンドロイド開発メンバーとして参加する他、照明にはダムタイプで知られる藤本隆之、アンドロイドのシステム制御にはことぶき光が参加するなど各界のスペシャリストが結集。まさに、幅広い分野の知恵やアイデアが刺激を受けあって生まれた作品と言える。すでに、2018年の東京・科学未来館公演では前身のオルタ2が、翌年3月のドイツデュッセルドルフ公演ではオルタ3が公演を行って話題を集めた。

また、このプロジェクトをきっかけに国立音楽大学と東京大学がアンドロイドとオーケストラの協働のための共同研究、連携を開始。指揮者の板倉康明氏(国立音楽大学客員教授)と電子音楽家の今井慎太郎(国立音楽大学准教授)、池上高志、渋谷慶一郎を中心にスタートすることが今月発表され、大きな話題となったばかり。新たな時代のアートと文化を生み出す新しいコラボレーション作品はUAEの人にどんな感動をもたらすだろうか。

アンドロイド・オペラ『Scary Beauty』UAE・シャルジャ公演

コンセプト・ディレクション・作曲・ピアノ/渋谷慶一郎
ヴォーカル・指揮/オルタ3 (Supported by mixi, Inc.)
システムアーキテクト・エレクトロニクス/ことぶき光
オーケストラ/NSO Symphony Orchestra (UAE)

「オルタ」シリーズ共同研究 /石黒浩、小川浩平、池上高志、土井樹
オルタ3ソフトウェア設計・開発/升森敦士、丸山典宏、株式会社オルタナディヴ・マシン
オルタ3シュミレーター開発/株式会社ミクシィ
オルタ3パフォーマンス制御・開発/johnsmith
プロデュース 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン/アタック・トーキョー株式会社

日時/2020年1月31日(金)16:00開演(現地時間)
会場/Sharjah Academy for the performing arts
チケット/無料
URL/https://ticket.sharjahart.org

フェスティバル公式HP
“Inter-Resonance: Inter-Organics Japanese Performance and Sound Art”
sharjahart.org/
Android Opera “Scary Beauty” in UAE Sharjah
sharjahart.org/sharjah-art-foundation/projects/scary-beauty-2019

Text:Reiko Nakamura

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