エミリー・ラタコウスキー、ハーヴェイ・ワインスタインと原告との和解に抗議
エミリー・ラタコウスキー(Emily Ratajkowski)が、一連の性犯罪に関するハーヴェイ・ワインスタインと原告との和解に抗議した。
11日(水)、『アンカット・ジェムズ』のプレミア試写会にて、エミリーは黒のノースリーブドレスをまとい上腕部に「Fuck Harvey」と描かれた文字を覗かせ、先日のワインスタイン側と原告が和解金2500万ドル(約27億円)で合意に至ったという報道に異議を唱えた。
さらにエミリーはツイッターでも「で、これがアメリカの正義ってこと?」「今日ハーヴェイ・ワインスタインとその映画製作会社が被害者らと2500万ドルで和解した。セクハラからレイプまでをはたらいたと訴えられていたワインスタインは自分の非を認める必要も、自身のお金を払う必要もない」
一方、ワインスタインの一連の行為が明るみになってからハリウッドの著名人らによって設立されたタイムズ・アップ基金のチーフ・オペレーティング・オフィサー、レベッカ・ゴールドマン氏は、ワインスタイン・カンパニーの保険会社によって賄われ本人は全く支払う必要のないその和解金という決定に対しこう話している。
「今回の決定は数学的問題以上のものです。被害者を食い物に力を持った加害者が恩恵を受ける壊れたシステムであり、大問題です」「この和解が不備である一方、我々は何人かの被害者らによる努力の結果でもあることを知っています。これにより、延びに延びている彼女らを含めた人々に多少なりとも正義と安心がもたらされる事を祈ります」
この和解は現在裁判所側からの承認待ちとなっているが、もし認められた場合、ワインスタインに関する訴えの大半が区切りを迎えることとなる。
また、ワインスタイン本人は別件のセクハラ事件とレイプの裁判のため1月6日に出廷する予定となっている。
ワインスタインはマンハッタン地方検事によって起訴されている性的暴行罪2件、性犯罪、その他レイプなど5件の罪状に問われているが、その全てにおいて無罪を主張している。