今年も注目! 写真の祭典 「TOKYOGRAPHIE 2019」 | Numero TOKYO
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今年も注目! 写真の祭典 「TOKYOGRAPHIE 2019」

アルバート・ワトソン『坂本龍一』ニューヨーク (1989年) Photo by Albert Watson
アルバート・ワトソン『坂本龍一』ニューヨーク (1989年) Photo by Albert Watson

京都で毎年春に開催される、日本最高峰の国際写真フェスティバル「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」。そのスペシャル・エディションとして、今年2回目となる「TOKYOGRAPHIE 2019」が東京都内各所にて開催中。

関健作『2:16.22』(2019年)© Kensaku Seki
関健作『2:16.22』(2019年)© Kensaku Seki
国内外の重要作家の貴重な写真作品や写真コレクションを、趣きのある歴史的建造物やモダンな近現代建築の空間に展示する「KYOTOGRAPHIE」。回を重ねるごとに好評を博し、2019年春に開催された第7回までに約73万人が来場。今年は、感覚を研ぎ澄まし、自身の中に眠る”何か”を揺るがし覚醒させ、目に見えないものがつながる共振や共鳴を、「VIBE」というテーマのもとに発信した。

ベンジャミン・ミルピエの作品
ベンジャミン・ミルピエの作品

この秋も昨年に続き、「KYOTOGRAPHIE 2019」で人気を博した展示の一部が東京に巡回する。アルフレッド・ヒッチコック、デヴィッド・ボウイ、ミック・ジャガーなど、時代の寵児たちのポートレートを多数撮影し、「ポートレートの巨匠」と名高いアルバート・ワトソンの作品。体育教師の経験がある関健作による、「走る」という行為に人生を懸け、自分の記録と対峙し続けた5 人のアスリートたちの作品。また、ベンジャミン・ミルピエやヴィック・ムニーズ、そして、50〜60 年代のアメリカのストックフォトを用いたモンタージュ作品シリーズ「Traces」で近年注目を集めているヴェロニカ・ゲンシツカの作品など、どれも見逃せない魅力的な展示となっている。

(参考記事) ヴェロニカ・ゲンシツカの不思議の世界へ

ヴェロニカ・ゲンシツカ 『Untitled #5』 from the Traces series, 2015–2017. Courtesy of the artist and Jednostka gallery
ヴェロニカ・ゲンシツカ 『Untitled #5』 from the Traces series, 2015–2017. Courtesy of the artist and Jednostka gallery

会期中は、トークイベントなどの関連プログラムも開催。詳細は公式サイトをチェック。国内外で活躍する気鋭のフォトグラファー/アーティストたちの新作や貴重なコレクションを東京で体感できる、貴重なこの機会。ぜひ、足を運んでみたい!

「TOKYOGRAPHIE 2019 – KYOTOGRAPHIE Special Edition -」

会期/開催中〜2019年12月15日(日)
※一部2020年1月12日(日)まで
会場/東京都内各所
※会場と会期は各展覧会により異なる
料金/全会場入場無料

URL/www.tokyographie.jp

Text : Akiko Kinoshita

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