アートに潜む「文学」がテーマのグループ展開催
国内外で活躍する日本の現代美術家6名によるグループ展「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」が、東京・六本木にある国立新美術館にてスタート。世代や表現方法の異なる6名に共通するのは、アートに潜む“文学”!
これまでさまざまな時代と場所で繰り広げられてきた、詩や文学のような言語芸術と、絵画や彫刻のような視覚芸術との類縁関係を巡る議論。本展は、作品のうちに文学の要素が色濃く反映されている現代美術作家によるグループ展となる。1950年代から1980年代生まれまでと世代も幅広く、表現方法も映像や写真を用いたインスタレーションなど、多様だ。
出展するのは、東京やニューヨーク、東欧、ソ連などでスナップショットを撮影するシリーズや、日本各地の風景写真シリーズ「UNTITLED RECORDS」を続ける写真家の北島敬三。小説『マダム・キュリーと朝食を』や、マンガ『光の子ども1, 2』といった著作でもその名を知られる小林エリカ。映像、写真、オブジェクト、テキストなどを用いて、セクシュアリティとマイノリティの問題を俎上に載せた作品を中心に手掛けるミヤギフトシなど、国内外で活躍する6名。日本の現代美術においての多様な文学の表れ方を感じられる、貴重な機会となりそうだ。
また会期中には、ゲストを招いたアーティストトークも多数開催。詳細はウェブサイトを要チェック!
「話しているのは誰? 現代美術に潜む文学」
会期/2019年8月28日(水)~11月11日(月)
会場/国立新美術館
住所/東京都港区六本木7-22-2
入場料/1,000円(一般)、500円(大学生)
時間/10:00~18:00(入場は30分前まで)※毎週金・土曜日は、8・9月は21:00まで、10・11月は20:00まで
休館日/火曜※ただし、10月22日(火・祝)は開館、10月23日(水)は休館
TEL/03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL/www.nact.jp/
Text:Akane Naniwa