芳根京子とキムラ緑子も『母と惑星について、および自転する女たちの記録』再演
建て替えのため、2016年8月に一度幕を下ろした旧パルコ劇場のラストを飾った舞台『母と惑星について、および自転する女たちの記録』が、前回に続いての田畑智子、鈴木杏に加え、新キャストに、芳根京子とキムラ緑子を迎え、2019年3月5日(火)より東京・紀伊國屋ホールにて再演される。また、4月からは高知、北九州、京都、豊橋、長崎でも上演予定。
劇団「モダンスイマーズ」の蓬莱竜太が脚本を手がけ、日本のみならず韓国など国外でも活動の幅を広げている栗山民也が演出を担当。パルコ劇場最後の舞台として書き下ろした意欲作であり、蓬莱は本作で第20回鶴屋南北戯曲賞を受賞した。そして次女役を演じた鈴木杏は読売演劇大賞の最優秀女優賞を受賞している。そんな名作が再び上演されることに!
登場人物は母と三姉妹の4人の女たち。前回と同じく長女は田畑智子、次女を鈴木杏が演じる。そして新たに三女役に芳根京子、そして母親役にキムラ緑子が迎えられた。
物語は、突然の母の死を受け、長崎からイスタンブールへ旅に出た三姉妹が描かれる。さまざまな思いや現実を抱えながら、あてもなく放浪する彼女たち、そしてそれぞれが持つ母の記憶。テーマは「命」、そして普遍的でありながらも、さまざまな形を持つ「家族」が現れる。
蓬莱が描く家族は、特に母娘の間に潜む独特の愛憎を浮かび上がらせ、栗山の人間への深い洞察力により、悲しくも愛しい「家族」と「女たち」の「生きる」姿と形となって立ち上がる。
蓬莱は「母とは何か、女とは何か、自分とは何か、繊細な部分を記録に残しながらも、この三人姉妹と母はタフでありユーモラスである。見ているだけで何故か元気になる。これは男の作家が描く願望なのか、祈りなのか。」とコメントし、長崎からイスタンブールを彷徨う、ロードムービーならぬ旅行劇だと語っている。
また栗山は「とにかく、消費といったものが生活全般に及んで、”新しいもの”だけが求められ、レッテルだけが変って新製品が送り出され、古いものは破棄される。なんだか、演劇という文化も同じようで、ただ”新しいもの”だけが求められている。だからなのか、この作品の再演がとてもうれしい。」と語っている。
新キャストを迎え、それぞれ圧倒的な存在感と演技力を持つ実力派女優4人が挑む、母と娘たちの壮絶なドラマを劇場で堪能して欲しい。
芳根京子のインタヴューはこちら
母と惑星について、および自転する女たちの記録
作/蓬莱竜太
演出/栗山民也
出演/芳根京子、鈴木杏、田畑智子、キムラ緑子
<東京>
日程/2019年3月5日(火)〜3月26日(火)
場所/紀伊國屋ホール
チケット/¥8,500、U-25 チケット¥4,000(全席指定・税込)
サンライズプロモーション東京(TEL/0570-00-3337 全日10:00~18:00)
<高知>
日時/2019年4月2日(火)、3日(水)
場所/高知市文化プラザかるぽーと 大ホール
<北九州>
日時/
2019年4月6日(土)
場所/北九州芸術劇場 中劇場
<京都>
日時/
2019年4月13(土)、14日(日)
場所/ロームシアター京都 サウスホール
<豊橋>
日時/2019年4月20日(土)、21日(日)
場所/穂の国とよはし芸術劇場 PLAT
<長崎>
日時/2019年4月25日(木)
場所/長崎市民会館 文化ホール
パルコステージ
TEL/03-3477-5858(月〜土 11:00〜19:00、日・祝 11:00〜15:00)
URL/www.parco-play.com/s/program/hahawaku2019