バールティ・ケール展 日本初開催@ペロタン東京 | Numero TOKYO
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バールティ・ケール展 日本初開催@ペロタン東京

『Points of departure VII』details, 2018 © Courtesy of the artist & Perrotin
『Points of departure VII』details, 2018 © Courtesy of the artist & Perrotin

英国生まれのインド人アーティスト、バールティ・ケールの日本初となる個展「Djinns, things, places」が2018年12月15日まで、六本木のギャラリー、ペロタン東京にて開催されている。

バールティ・ケールはロンドンにてインド人の両親から生まれ、現在はインド・ニューデリーを拠点に、世界的に幅広く活動しているアーティスト。彼女の作品はヒンドゥー教の女性が額に施す装飾物である「ビンディー」を取りれたことでよく知られており、その作風は“ファンタスティックな寓話”と評される。

『Points of departure II』2018 © Courtesy of the artist & Perrotin
『Points of departure II』2018 © Courtesy of the artist & Perrotin

ケールの日本最初となる本個展は「Djinns, thing, places(精霊、物、場所)」と名付けられており、現代的であると同時にマジックリアリズム的な印象を醸し出している。彼女の特徴であるビンディーを用いた作品群、『Points of departure』は本展の見どころの一つだ。

『The intermediaries(18)」2017 © Courtesy of the artist & Perrotin
『The intermediaries(18)」2017 © Courtesy of the artist & Perrotin

さらに『The intermediaries』と題された一連の彫像作品も見逃せない。この作品群はケール自身によって「アウトサイダーであり、自己創造者であり、精霊である」と語られている。

『The intermediaries(20)』2017 © Courtesy of the artist & Perrotin
『The intermediaries(20)』2017 © Courtesy of the artist & Perrotin

ケールは、「私は“物”についてよく知るために、それらを壊します」との述べている。物や素材本来の意味を超えて広がる、バールティ・ケールの“ファンタスティックな寓話”。その不思議な世界観を読み解いてみてはいかが。

「Djinns, things, places」

会期/2018年11月14日(水)~ 2018年12月15日(木)
会場/ペロタン東京
住所/東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル1F
時間/11:00~19:00
TEL/03-6721-0687
URL/www.perrotin.com

Text : Ryoji Sugawara

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