清澄白河でアート散策!「MOTサテライト 2018秋」開幕 | Numero TOKYO
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清澄白河でアート散策!「MOTサテライト 2018秋」開幕

清澄白河のまちへと美術館の活動を拡張する東京都現代美術館のプロジェクト「MOTサテライト」。その第3回目が清澄白河にて10月20日(土)より開催されている。

のらもじ発見プロジェクト 2013 写真:池田陽美 参考図版
のらもじ発見プロジェクト 2013 写真:池田陽美 参考図版
「まち=地域の魅力の再発見」を目指し、清澄白河エリアの工場跡地など各所で開催される注目イベント「MOTサテライト」。コンセプトはまちなかでの作品展示を通して、まちの魅力を再発見することだ。その舞台となる清澄白河には江戸時代から続く下町情緒や水辺の風景が残る一方で、近年、アートギャラリーやこだわりのコーヒーロースタリーなどが次々にオープンし、このエリア独特のカルチャーが育まれている。

宮永愛子『手紙』(部分)2013 写真:木奥恵 ©MIYANAGA Aiko Courtesy Mizuma Art Gallery 参考図版
宮永愛子『手紙』(部分)2013 写真:木奥恵 ©MIYANAGA Aiko Courtesy Mizuma Art Gallery 参考図版

第3回を迎える今年は「うごきだす物語」をテーマに、多くの魅力的な作品が展開される。清澄白河に残る、古く味のある文字の「再発見」を試みるワークショップ「のらもじ発見プロジェクト」や、旧製本工場で展開される宮永愛子のインスタレーション、風景の一部になることで街の魅力を浮き彫りにする、ひがしちかの「川の色 色の川」など、まちの魅力を引き出すアートの仕掛けが満載。

ひがしちか『ペーパーパレット』2018 参考図版
ひがしちか『ペーパーパレット』2018 参考図版

清澄白河初心者(?)へのケアも手厚く、ガイドツアーや会場巡りを楽しめる寄り道アプリも。また落語家やアーティストのトークショーも開催予定。展示の中心となる7カ所の「MOTスペース」や、地域に点在する小さな展示「MOTスポット」の情報など、まずはサイトやアプリで、今年の見どころをチェックしてみよう。

「MOTスペース」の一つ、デニス・オッペンハイム作品の展示会場「旧 酒房越路」。東京都現代美術館の所蔵作品が居酒屋跡の空間に展示される。
「MOTスペース」の一つ、デニス・オッペンハイム作品の展示会場「旧 酒房越路」。東京都現代美術館の所蔵作品が居酒屋跡の空間に展示される。

門戸は広くひらかれている、清澄白河ファンもアート初心者もまち歩き感覚で気軽に楽しめる。この機会に飛び込んでみてはいかが。

MOTサテライト2018秋 うごきだす物語

会期/2018年10月20日(土)〜11月18日(日)
会場/清澄白河エリアの各所
住所/東京都江東区
入場料/無料 ※関連プログラムもすべて無料
時間/金・土・日・祝の11:00〜18:00(会場により異なる場合あり)

東京都現代美術館
TEL/03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL/www.mot-art-museum.jp/exhibition/mot-2018.html

Text:Ryoji Sugawara

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