コンテンポラリー・サーカスの鬼才カミーユ・ボワテルの新作世界初上演!
2018年9月28日(金)から30日(日)、東京芸術劇場シアターイーストにて『間 エチュードーMA étude』が上演される。これは、フランスのコンテンポラリー・サーカスの鬼才、カミーユ・ボワテル (Camille Boitel)によるトライアウト(試演)公演。2019年に世界初演を予定する『間ーMA』の創作過程をみせるべく、短いエチュード形式で次々とシーンが現れる! カミーユたっての希望により実現した、世界に先駆けての貴重な公演となる。
フランスのパフォーマンス・シーンで熱い注目を集める、コンテンポラリー・サーカス(ヌーヴォー・シルク)の異端児、カミーユ・ボワテル。2014年での初来日の『リメディア〜いま、ここで』では、触れるものが全て壊れていく冒頭シーンで日本の観客の度肝を抜き、2015年にはクレール・リュファン作『 眠れない…- L’insomnante』に出演し、不可思議な眠りの世界を表現した。さらに2016年には伝説のデビュー作(2003年初演)『ヨブの話ーーー善き人のいわれなき受難 L’homme de Hus』を日本で初上演し、日本での評価は決定的なものとなった。
カミーユはそれらの公演以前にも日本を訪れ、各地を歩いていたという。そんな日本から受けたインスパイアをもとに、日本人アーティストとのコラボレーションで挑むのが、新作『間ーMA』。本作は、2019年にフランスのモンペリエ・ダンスフェスティバルでのプレミアが決定しているが、来年の初演に先駆けて、これまでの創作の成果を、日本の観客にプレゼンテーションしたいというカミーユたっての希望により、トライアウト(試演)として『間 エチュードーMA étude』が上演される。
「もし『間ーMA』がひとつの建築物であるとしたら、『間 エチュードーMA étude』は、壁の内側をみせることになるでしょう。私たちは観客のみなさんに対して、今回初めて、特別に『間ーMA』の仕組みを明かします。みなさんが見たこともない光のクリエーション、初めて演じられるフィジカルな場面の数々・・・みなさんはおよそ1時間、私の頭の中に存在することになります」と、カミーユ・ボワテルはコメントしている。
カミーユは「『間ーMA』とは、叶わぬ愛の物語」と語り、スラップスティック・コメディ、ノスタルジックな幻燈劇、リアリズム演劇のような激しい愛の格闘など、万華鏡のように”不可能な愛のスペクトル”が展開するという。
クリエイティブ面でのパートナー、セヴ・ベルナールと共に演じられる、短いエチュード形式の場面の数々、そして笙奏者の井原季子とクリエーターの青木淳が加わり、「詩情による出会い」が舞台で繰り広げられる。
「何かがたちあらわれ、私たちをクレイジーな冒険に誘う・・・、ほとんど不可能な、しかし実現されるであろう冒険に」。これまでも、見たことのない、まさに想像を超える世界を、私たちの眼前に提示してきたカミーユ・ボワテル。
カミーユの感性と身体性が、日本の芸術様式や行動様式の要となる概念「間」にどう絡むのか・・・・、この完成前の貴重な瞬間をお見逃しなく!
『間 エチュードーMA étude』
日程/2018年9月28日(金) ~9月30日(日)
会場/東京芸術劇場 シアターイースト
チケット料金/一般¥2,500、25歳以下¥1,800
取り扱い/東京芸術劇場ボックスオフィス
構成・演出/カミーユ・ボワテル、セヴ・ベルナール
装置/カミーユ・ボワテル、青木淳
出演/カミーユ・ボワテル、セヴ・ベルナール、伊原季子(笙・唄)、青木淳
東京芸術劇場ボックスオフィス
TEL/0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
URL/www.geigeki.jp
Text:Hiromi Mikuni