265
Culture Post

映画『菊とギロチン』自由に生きるための戦い

ベルリン国際映画祭で二冠を獲得した超長編映画『ヘヴンズ ストーリー』から8年、瀬々敬久監督による映画『菊とギロチン』が7月7日(土)に公開される。

映画の舞台は大正末期、関東大震災直後の日本。かつて実際に日本全国で興行されていた「女相撲」の一座と、実在したアナキスト・グループ「ギロチン社」の青年たちが登場する。女性が女性であるというだけで生きにくい時代に自分の力で生きようとする女力士たち、自由な社会を獲得するために奮闘する活動家たち、混沌とした社会情勢のなかで彼らはどのように、文字通り戦ったのか。

物語にはギロチン社の、東出昌大演じる中濱鉄や寛 一 郎演じる古田大次郎など、実在の人物が登場するが、物語はフィクション。彼らが女力士の花菊(木竜麻生)や十勝川(韓英恵)と出会い、立場は違っても自由に生きたいという同じ夢を持ちながら、お互いを尊重し思い合う。

窮屈で不自由な社会で懸命にもがくのは、乱暴な夫との生活から逃げ出し強くなりたいと願う花菊ら、主な登場人物だけではない。花菊たちと興行を共にする女力士たち、ギロチン社の他のメンバーたち、それぞれが社会と自分と戦う気迫が伝わってくる。

彼らの自由への渇望を見ていると、同じように熱を持って戦いたくなってくる。この現代においても、不自由に生きている自分がいるのかもしれない。見えにくくなっているだけで。そんなことを気づかせてくれる、人ごととは思えなくなってしまう映画だ。

注目の新世代俳優、寛 一 郎のインタビューを読む

『菊とギロチン』
監督/瀬々敬久
脚本/相澤虎之助・瀬々敬久
出演/木竜麻生、東出昌大、寛 一 郎、韓英恵、渋川清彦、山中崇、井浦新、大西信満、嘉門洋子、大西礼芳、山田真歩、嶋田久作、菅田俊、宇野祥平、嶺豪一、篠原篤、川瀬陽太 
ナレーション/永瀬正敏 
URL/http://kiku-guillo.com/
2018年7月7日(土)よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開

© 2018 「菊とギロチン」合同製作舎

『菊とギロチン』公開に向け、MotionGalleryにてクラウドファンディング実施中!
URL/https://motion-gallery.net/projects/kiku-guillo
実施期間/2018年4月18日~7月6日

Text:Sayaka Ito

Recomended Post