ラフ・シモンズが敬愛するスターリング・ルビーの新作展
ロサンゼルスを拠点に活動する現代アーティスト、スターリング・ルビーの個展が開催されている。 タカ・イシイギャラリー東京にて4月21日(土)まで。
ラフ・シモンズが信頼を寄せる現代アーティスト、スターリング・ルビー。昨年リニューアルオープンした「カルバン・クライン」のマディソン・アヴェニュー旗艦店(ニューヨーク)の内装を手がけたことでも注目を集めており、同ブランドの本社ショールームも手がけている。
スターリング・ルビーは1972年生まれ。光沢のあるポリウレタンやブロンズ、鋼鉄を用いた立体作品、ドローイングやコラージュ、陶器、油彩画、さらには布作品まで、さまざまな素材や技法を駆使した作品で知られている。
「VERT. PROUN (6606)」(2018) photo by Robert Wedemeyer. Courtesy Sterling Ruby Studio.
タカ・イシイギャラリー東京で3度目となる今回の個展では、新作のペインティング作品を展示。CRSS(cross=十字、横切る)、WIDW(window=窓)、VERT(vertical=垂直)などの略語を含むタイトルがつけられた作品は、ドイツの詩人、ゲオルク・ハイムによる詩『人生の影』にインスピレーションを受けて描かれたもの。赤とオレンジと黄色、セルリアン・ブルーと緑と茶といった感情をかきたてる不調和な配色が、冷たい白あるいは焦げたような黒の背景と組み合わされている。ボール紙や帯状の布からなるコラージュの上に残る指紋、激しい動作を感じる筆跡、厚く盛り上がった絵の具使いを、ぜひ会場で感じてみたい。
スターリング・ルビー「VERT」
会期/2018年3月23日(金)〜4月21日(土)
会場/タカ・イシイギャラリー 東京
住所/東京都港区六本木6-5-24 3F
入場料/無料
時間/11:00〜19:00
休廊日/日・月・祝日
URL/www.takaishiigallery.com/jp/
Text : Manami Abe