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Fashion Editor's Post

「Calvin Klein」NYのお店は真っ黄色なアート空間

Calvin Klein,カルバン・クライン, NY
© 2017 Elizabeth Felicella/Esto Photographics

「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」のマディソン・アヴェニュー旗艦店がリニューアルオープンした。店内にはアーティスト、スターリング・ルビー(Sterling Ruby)による床から天井まで拡がるインスタレーションがフィーチャーされ、ラフ・シモンズ(Raf Simons)による2017年秋の「CALVIN KLEIN205W39NYC」の初コレクションを記念すべき空間に仕上がっている。

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© 2017 Elizabeth Felicella/Esto Photographics

またもやラフ・シモンズはやってくれました。先日、リニューアルオープンした、マディソン・アヴェニューの旗艦店は、なんと店全体が、アートインスタレーション。手がけたのは、現代アーティスト、スターリング・ルビー。彼は、記念すべきラフによる新生「カルバン・クライン」のデビューコレクションのショー会場のアートワークも手がけ、ラフ自身も過去にもコラボレーションするなど、ずっと尊敬しているアーティスト。

まるで建築現場のような足場が店中に組まれた空間は、壁全体からインテリアにまで鮮やかな真っ黄色。そこには、新作「CALVIN KLEIN205W39NYC」のメンズとウィメンズ・コレクション、デニムライン、アンダーウェアがフィーチャーされている。と、同時に、マーチングバンドのユニフォーム、プラスチックがコーティングされたプロテクション、パワーブローカー風のテーラリング、アンティークの手作りキルティング、ワークウェア、ウェスタンウェアなどをミックス。

さらに、キュレートされた家庭用アイテムのコレクションを店中に展示。アメリカを象徴する陶器メーカー「ホーマー・ラフリン(Homer Laughlin China)」のコーヒーカップから、アメリカのミッドセンチュリーの陶芸家ローズ・キャバット(Rose Cabat)のフィーリー(釉薬作品)まで、それは、いわゆる工業製品から一点もののアート、デザインにおけるハイ&ロー、最高級への賛同の証。全てを受け入れ、それらの価値観が共存する現代社会を物語っているようだ。

「カルバン・クライン旗艦店をミニマルからマキシマルへ。カルバン・クラインの未来を祝福するマイルストーンとして見てほしい。内側から輝く、新しいカルバン・クラインを表現する店舗にしたい」と、アーティストのルビー。日常的なモチーフを組み合わせながら非日常のような違和感をもたらす空間。芸術と産業を横断し、アメリカの黄金時代と低迷した時代のビジョンを描く、新生カルバン・クラインによる新時代の幕開けと、ルビー自身のこだわりを反映しているという。

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「コレクションとも密接に結び付くような、非常に直接的な体験を生み出す店にしたいと思った。カルバン・クラインの目に見える物理的なアイデンティティに向けて、スターリングと一緒に作っている表現手段の延長でもある。アメリカでの視覚的経験に共通する非常に直接的で身近なものを使うことで、カルバン・クラインとの間にシンプルでありながら感情に訴える結び付きが生まれる」と、ラフは語っている。

Calvin Klein
© 2017 Elizabeth Felicella/Esto Photographics

ユニークなヴィンテージもののアメリカンキルトが最初のアソートメントを特徴づけ、典型的なアメリカンベッドを讃える。カルバン・クライン初となる白の寝具類と、色鮮やかなイタリアのヴィンテージガラス製品に並んでディスプレー。店内の至るところでアパレルとアクセサリーが融合されている。

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ショー会場になったオフィス内のルックスペースにも、バケツ、切り裂かれたアメリカの国旗などが天井から吊るされたインスタレーション。

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アンダーウェアのキャンペーンにも作品が大々的に登場。

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こちらもスターリング・ルビーがデザインした「カルバン・クライン」のショールーム。

オフィスやショップ空間を通じて発信されるメッセージのように、ラフが仕掛ける「カルバン・クライン」の、ファッションを取り巻く様々なフィロソフィやカルチャーから目が離せません。

CALVIN KLEIN
住所/654 Madison Avenue, New York, NY 10065
TEL/(212) 292-9000
URL/www.calvinklein.com

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Profile

佐々木真純(Masumi Sasaki)ファッション・フィーチャー・ディレクター。大学在学中から編集プロダクションにて雑誌などに携わる。雑誌『流行通信』編集部に在籍した後、創刊メンバーとして『Numero TOKYO』に参加。ファッション、アート、音楽、映画、サブカルなど幅広いコンテンツを手がける欲張り何でも屋。写真家・操上和美が撮影する「男の利き手」や「東信のフラワーアート」の担当編集。ここ数年の趣味は山登りで、得意芸の“カラオケ”は編集部名物。自宅エクササイズ器具に目がない(なんならコレクター)。

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