ザ・ユージーン・スタジオ「1/2 Century later.」展 | Numero TOKYO
Art / Post

ザ・ユージーン・スタジオ「1/2 Century later.」展

『White Painting』シリーズのスティル写真(2017年)

日本発、アート×テクノロジー領域の新鋭として脚光を浴びるザ・ユージーン・スタジオ。この先、私たちはいかにして未来を可視化し、望ましい現実を導いていけるのか―。まだ見ぬ社会への実験/実践を導くアートのヴィジョンが、資生堂ギャラリーに出現する。

Eugene3
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『After the War』Web、プロジェクション風景(2015年)

AI(人工知能)、IoT(Internet of Things)、AR(仮想現実)etc.。加速する技術と社会の変化を背景に、アートやデザインと工学、科学の融合領域に熱い視線が注がれている。リオ五輪閉会式で2020年東京大会パフォーマンスの演出を手がけたライゾマティクス。没入体験型デジタルアートを先導するチームラボ。デザインエンジニア集団として名を馳せるタクラム。ここ日本で彼らの“次”に来る者は誰か? アートコレクター宮津大輔の著書『アート×テクノロジーの時代』(光文社新書/2017年)が挙げた名前は、ザ・ユージーン・スタジオ。平成生まれのEugene Kangawaと和田雅史によって設立され、スクリプトや脚本を中核とする平面、映像、インスタレーションなどを展開。近年はAIや教育、都市、生物工学(バイオテクノロジー)など先端分野で共同研究や実践を重ね、米3大SF賞受賞作家のケン・リュウとの共同制作にも取り組んでいる。

Eugene1
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Eugene2
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『Agricultural Revolution 3.0』インスタレーション風景(2016年) 

その彼らが、数々の名作SFによって私たちの未来像が決定づけられた1968年をモチーフに、“あれから(これから)半世紀”の未来像を可視化するという。世界中で爆発的進化を遂げるアート×テクノロジーの担い手(プレイヤー)たちのなかで、彼らが提示するヴィジョンとは。生体×機械、物理現実×デジタル、一回性(アウラ)×再現性……“その先”の社会を導く若き才能の実力に期待したい。

Eugene5
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『somewhere, somebody became a star』インスタレーション風景(2011年) 

展覧会では、「過去の物語で描かれた未来像の遺産」をテーマに、未発表の大型インスタレーションと次なる未来を反映した作品群を発表する。

THE EUGENE Studio 1/2 Century later.
会期/開催中〜2017年12月24日(日)
会場/資生堂ギャラリー
住所/東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビルB1F
TEL/03-3572-3901
URL/www.shiseidogroup.jp/gallery

Edit & Text : Keita Fukasawa

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