現代の浮世絵師・石川真澄が描く“深世界” | Numero TOKYO
Art / Post

現代の浮世絵師・石川真澄が描く“深世界”

1978年生まれの浮世絵師、石川真澄。伝統的な技法と、古今東西のテイストをミックスさせた浮世絵を描く。現在、東京・新宿のBギャラリー(ビームス ジャパン5F)にて、新作を展示中だ。

6代目歌川豊国に師事し、浮世絵師として活動する石川真澄。日本橋地域ルネッサンス100年計画の一環として「日本橋かるた」を制作したり、世界的ロックバンド・KISSや、映画「スターウォーズ」とコラボした江戸伝統木版画による作品を発表したりと、伝統的な技法をベースに古今東西のテイストをミックスした制作で注目を集めている。 「深世界紀行」と題した本展では、表と裏、陰と陽といった現在の作家自身の相反する心象風景をテーマに、新作の浮世絵を展示。同ギャラリーで開催した前展「深世界奇譚」から、3年ぶりの個展となる。 そもそも「浮世」とは、「現世」を意味するもの。石川の描く浮世絵も、現代社会と生活者たちへの風刺を交えた、ユニークな視点が込められている。 現代を生きわたしたちの姿が、浮世絵という伝統的絵画の中から浮かび上がってくる様を、じっくりとご覧あれ。   石川真澄 展覧会 「深世界紀行」 会期/2017年4月28日(金)〜5月14日(日) 会場/Bギャラリー(ビームス ジャパン5F) 東京都新宿区新宿 3-32-6 時間/11:00〜20:00 休館/無休 TEL/03-5368-7309 URL/www.beams.co.jp/bgallery/

Text:Akane Naniwa

Magazine

DECEMBER 2024 N°182

2024.10.28 発売

Gift of Giving

ギフトの悦び

オンライン書店で購入する